「大学って何が楽しいの?」と高校2年生の子どもに聞かれました。自分にとっては20年以上も前のこと…一体何と答えたらいいのでしょうか?

AI要約

大学での楽しさは、自分で勉強内容を選べる自由さにある。高校までと異なり、大学では自分が学びたい科目を自由に選択できることが特徴。

大学では学習指導要領が適用されず、選択科目が豊富に用意されている。学生自身がどの科目を取るか決定する自己責任が求められる。

自由な環境である大学では、選択に伴うリスクも含まれるが、それが新たなスリルや挑戦をもたらす。自分の興味や関心に合わせた学びを追求することができる。

「大学って何が楽しいの?」と高校2年生の子どもに聞かれました。自分にとっては20年以上も前のこと…一体何と答えたらいいのでしょうか?

 現在高校2年生で進路志望を考え始めている子どもに「大学って何が楽しいの?」と聞かれました。授業、ゼミ、サークルなど楽しいことはいろいろあるはず……と思いつつも、自分が通っていた頃とはずいぶん変わっていたりもするだろうし、無責任な答えはしたくなく、少し困ってしまいました。池上さんであれば17歳になんと伝えますか?(40代・女性・会社員)

 大学の楽しさは、勉強することを自分で決められることです。高校までは文科省の学習指導要領によって、勉強することが決められていましたし、文科省検定済みの教科書を使わざるを得ませんでした。

 でも、大学に学習指導要領は適用されません。大学によって、それぞれ設定された必修科目は履修しなければなりませんが、それよりはるかに多数の選択科目が用意されています。そのうちのどの科目を選択するかは、学生の判断に任されます。選択しなければならないことが多すぎて、迷ってしまうかもしれませんが、「あなたはもう大学生なのだから、自分が学びたいことは自分で選びなさいね」と言っているのです。

 なんと自由なことか。自由には責任も伴います。選択した科目が「はずれ」かもしれないリスクも伴いますが、なんとスリルに満ち溢れたことでしょうか。大学は自由な場所なのです。