新型GoPro、2024年は2モデル! 4種のレンズキット対応の「HERO13 Black」と86gのコンパクト機「HERO」

AI要約

GoProは、新モデル「GoPro HERO13 Black」と「GoPro HERO」を発表。HERO13 Blackは、設定連動の自動検出レンズやマグネットマウントなど機能面で進化を果たし、最高地点に到達。一方、HEROはバッテリ内蔵でシンプルな操作を実現し、エントリーユーザー向けに設計されている。

HERO13 BlackにはHBシリーズレンズや駆動時間向上の新バッテリ、マグネットマウントなどのアップグレードが施されている。また、取り付けたレンズを自動検出する機能やマグネット式ドア+電源ケーブルキットなどのユニークなアクセサリも登場した。

さらに、HERO13 Blackには新しいアスペクト比に対応する超広角レンズや減光フィルターなどのHBシリーズレンズが発売され、楽しみ方がさらに広がる。一方で、HEROはシンプルな操作でありながら、4K撮影など高画質な映像を楽しむことができる。

新型GoPro、2024年は2モデル! 4種のレンズキット対応の「HERO13 Black」と86gのコンパクト機「HERO」

 GoProは9月4日、アクションカムの新モデル「GoPro HERO13 Black」と「GoPro HERO」を発表した。GoPro HERO13 Blackは9月10日、GoPro HEROは9月22日に発売する。

■ 設定連動の自動検出レンズ、マグネットマウント、新型バッテリほか、正統進化の「HERO13 Black」

 GoPro HERO13 BlackはHERO9から続くボディ形状を踏襲したメインストリーム機で、センサーサイズや手ブレ補正など内蔵エンジンまわりはHERO12と変わっていないが、細かな改良を加えて現行ボディ形状での最高地点に到達したといえる充実の仕様に仕上がっている。

 本体価格は399ドル(日本での販売価格は6万8800円前後)。

 最も大きなトピックは、「HBシリーズレンズ」4種を用意したことだ。既存のMaxレンズMod2.0と同等の「超広角レンズモジュラー」、露出を制御してモーションブラー効果などを得られる減光フィルターの「NDフィルター4個パック」、クローズアップ撮影が可能な「マクロレンズモジュラー」、21:9の映画撮影向けアスペクト比に対応する「アナモフィックレンズモジュラー」。

 いずれも手ブレ補正のHyperSmoothをサポート、傷のつきにくい撥水コーティングを施しており、特筆すべきは取り付けたレンズを“GoPro本体が自動検出する”点だ。例えば、NDフィルターはサードパーティの製品が以前から存在しているが、ND4~ND32など減光する量に応じてシャッター速度などを手動で設定する必要があった。

 しかし、今回登場したGoPro公式のレンズ群にはセンサーが埋め込まれているため、装着したレンズ種別をHERO13 Blackが自動認識して、最適な設定を適用する仕組みになっている。なお、解像度とフレームレート、Protuneの設定などは装着したレンズに応じて選ぶことができる。

 また、駆動時間向上のためにバッテリを一新している。容量を以前の1720mAhから1900mAhへ拡大することで、2.5時間以上(1080p30撮影時)の撮影が可能になった。ただし、バッテリ形状そのものと接点形状が変わっているため、過去製品との互換性はない(接点も1つ増えている)。

 駆動時間の向上という点では、本体正面にヒートシンクを搭載したこともトピックと言える。

 マウントは、HERO12 Blackで伝統のフィンガーに加えて1/4ネジをサポートしたことが記憶に新しいが、新たにマウント基部にマグネットを内蔵した。「マグネット式のラッチマウント」(24.99ドル)を組み合わせることで素早い着脱が可能になった。他社のアクションカムで先行して取り入れていたマグネット式のマウントに追い付いた格好だ。

 マウントを駆使して画角を決めたあとにバッテリ交換などの理由で本体を外す状況はしばしばあるが、マグネット式になったことで着脱が容易になり、決めたアングルを崩すことなくGoProの取り外しができるようになった。

 最後にもう1つユニークなアクセサリとして、「Contactoマグネット式ドア+電源ケーブルキット」(79.99ドル)を紹介したい。サイドドアをマグネット式の防水接点に交換することで、ドアを開けずに充電(給電)が可能になるもの。IPX7準拠の10m防水に対応しており、さまざまな利用シーンが生まれそうだ。

■ 「HBシリーズレンズ」4種を紹介

□超広角レンズモジュラー

 新しいアスペクト比1:1に対応する超広角レンズ。視野角は標準の155度に対して最高177度まで広がっており、最大4K60/1080p120のスローモーションをサポートする。

 価格は99.99ドル(1万6800円前後)。

□NDフィルター4個パック

 ND4/ND8/ND16/ND32の減光フィルター4枚セット。明るい環境ではシャッター速度が速くなり過ぎて流体などが止まったように撮れてしまうが、NDフィルターを使うことで水の流れや背景ブレなどを美しく映像に収めることができる。

 価格は69.99ドル(1万2100円前後)。

□マクロレンズモジュラー

 標準レンズの4倍の接写が可能になるマクロレンズ。最短焦点距離は11cmで、レンズ内蔵リングを回すことでピント調節も可能。また、ピント位置は本体画面でフォーカスピーキング(ProtuneでON/OFF)として表示できる。

 価格は129.99ドル(2万1800円前後)。

□アナモフィックレンズモジュラー

 映画制作などに向けたワイドスクリーン撮影用レンズ。21:9と16:9のアスペクト比に対応しており、カメラ本体内蔵のデスクイーズ機能でレンズにあわせて収録・再生できる。

 価格は149.99ドルで、2025年発売。

■ バッテリ内蔵、199ドルで4K撮影のシンプルコンパクト「GoPro HERO」

 HERO11 Blackの世代でディスプレイレスのHERO11 Black Miniが登場しているが、こちらはディスプレイを搭載しつつ、ビデオ(4K30、1080p30)、スローモーション(2.7K60)、写真(12MP)の3機能に絞り込んだモデル。

 操作をシンプルにしたことでエントリーユーザー向けでもあり、AirPods Proケースと同等の56.6×29.4×47.7mm(幅×奥行き×高さ)のボディサイズに、86gの軽量設計のため、口でくわえるバイトマウントや頭部での固定などにも強みを発揮しそうだ。

 本体価格は199ドル(3万4800円前後)。