破けたら直して使おう! 簡単にできて刺繍がかわいい「ダーニング」超入門

AI要約

ダーニングはイギリス由来の針仕事で、穴や汚れを繕う技術。細い毛糸を使い織るように縫っていく。

ダーニングの手順は穴の位置確認から始まり、タテ糸とヨコ糸を交差させながら織り、格子状の補修部分を作る。

アイテムに穴やダメージがあっても、ダーニングを活用すれば簡単に修繕でき、おしゃれなアレンジも可能。

破けたら直して使おう! 簡単にできて刺繍がかわいい「ダーニング」超入門

イギリス由来の「ダーニング」。穴も汚れも隠しちゃえ~という針仕事で、古くから受け継がれてきた。裁縫好きの編集部員、ブッシュ早坂が伝授!

◆ダーニングとは

物を大事にするイギリスでは、「直して使う」が文化として根付いている。ダーニングもそのひとつ。生地の裏からダーニングマッシュルームをあてて、細めの毛糸で"織るように縫う"のが特徴。

・細めの毛糸

・ダーニングマッシュルーム

カプセルトイでも代用できる!

タテ糸とヨコ糸を織っていくイメージで。隙間をぎゅっと詰めていくときれいにできるよ!

フツーの針でOK!

◆準備

生地の裏からダーニングマッシュルームを当てる。強く引っ張らないように注意。

◆イラストで覚えよう

1 穴の位置を確認する。汚れ隠し目的でもOK。中央に穴がくるように配置する。

2 タテ糸を縫っていく。穴から離れた場所で針を通し、まず、一辺をざっくり縫う。

3 同様に、穴を囲うように縫っていく。並縫いではなく、一辺に1回縫おう。

4 上下の辺を目安に、タテの糸を縫っていく。間隔は糸の幅ぐらい。ざっくりでOK。

5 ヨコの糸を通していく。タテの糸に交差するように織る。辺の折り返しで縫う。

6 上、下、上、下と、交差するように織ると、糸で格子状の補修部分ができあがる。

7 指を使って糸を詰めてならし、最初と最後の糸を切って完成だ。糸止めは不要。

◆まだ着られる!くたびれたトレーナー

焚き火で穴が開いたトレーナーもこのとおり。カラフルに修繕すれば、なんとなくおしゃれな気も。早坂お気に入りの一着。

◆穴が開いた靴下

履き込みすぎて穴が開いた靴下は、ここからが本番! ダーニングで補修しちゃおう。

赤、青など、糸の色をガラリと変えれば雰囲気もアップ。組み合わせは糸の数だけある!

・POINT 1

形にとらわれず三角形でもできる

図ではわかりやすいよう四角でダーニングしたが、三角形も多角形も方法は同じ。タテ糸とヨコ糸で織っていくだけ。

・POINT 2

くたびれても捨てないで! 直して使おう

高価で穴が開きがちなメリノウールのソックスこそ、ダーニングして直しながらはこう。

・POINT 3

いつでも持ち運べて好きな時にチクチク!

※構成・撮影・イラスト/早坂英之

(BE-PAL 2024年7月号より)