「女性半額は男性差別だ!」「男女を反転させたら差別!」と主張するネットユーザーたちの“真の姿”とは…識者が看破

AI要約

大手焼き肉チェーン「牛角」が女性限定キャンペーンを行い、男性差別として批判を受けている。

牛角はコース料理を半額にするキャンペーンを実施中で、女性は男性よりも注文数が少ないためと説明。

男女差別に対する感情や意見が炎上を引き起こしており、ネット上では議論が続いている。

「女性半額は男性差別だ!」「男女を反転させたら差別!」と主張するネットユーザーたちの“真の姿”とは…識者が看破

 大手焼き肉チェーン「牛角」が9月2日から12日にかけて行っている女性限定キャンペーンに妙なイチャモンがついている。

 キャンペーンでは牛角が指定するコース料理について、同チェーンのアプリを使っているなどの条件を満たした女性に対し、コース料理を半額にするキャンペーンを実施中。これに対し、《牛角半額来週行くの楽しみ》などと好意的な声が上がる一方、《これは男性差別だよね》といった主張がX(旧ツイッター)に噴出しているのだ。

 こんな声にも牛角は対応したようだ。テレビ朝日が3日に報じたところによると、同局の取材に対し、食べ放題において女性は男性に比べ、注文数が4皿少ないというデータがあるため、それに基づいてのキャンペーンだと説明したという。

 きちんとデータに基づいたキャンペーンなら文句のつけようがないはずだが、それでも、《牛角の意図がどこにあるか ま、全部差別的なんですけどね》といった不満の声は多い。ITジャーナリストの井上トシユキ氏はこれらの声の主について、「ネット上で一定の勢力になっている」と分析する。

■「男女を逆にしたら差別では」という思考が共通している

 先月にも似たような声が上がっていた。8月21日、モデルのトラウデン直美(25)が「news23」(TBS系)に出演した際、自民党総裁選のポスターについての意見を求められた際に、「おじさんの詰め合わせ」と回答。これに対し、Xには《男が女に「おばさんの詰め合わせ」って言ってたら大炎上になってたでしょ》といった声が上がっていた。

 これらの怒りの声からは、「男女を逆にしたら差別になるでは」という思考の共通点があるようには思えまいか。今回の牛角の一件に対しても《男性差別ってこのネタか、立場逆にした場合でも問題ないならいいけど》という声が上がっていたが、これら2つの炎上を起こしているのは、やはり同じ属性の人間で、かつ、男性のネットユーザーが多いのだろうか。

「2つの件について不満をぶちまけているのはどちらも、性別による扱いの差に敏感な層であるとみて良いでしょう。ただ、男女比で言うと、圧倒的に男性ばかりとまでは、投稿の書きぶりからは言えないように思います。むしろ、一定数の女性がいるように思われます」

「男性が差別されている」という主張ながら、あげつらう対象は些末なものばかりにも思える。それでも一定数の女性がいるとみられるというのはどういうことなのだろうか。

「女性の中には『割り勘ではなくおごられることを期待する女性』といった、男の寛容性に寄りかかっている女性に対して嫌悪感を抱く方が少なからずいます。そのような女性たちが、ある意味での『男性への同情』、そして、“おごられ女子”へのけん制として、『男女を反転させた場合を考えてみろ』と主張している可能性があるように感じます」

 意外な層が炎上に参加しているのかもしれない。

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 昨今は何を言っても燃えてしまうようだ。●関連記事【もっと読む】トラウデン直美「おじさんの詰め合わせ」発言まで炎上…窮屈なネット空間は「何を言っても燃える」と識者指摘…では、昨今のネット上の「燃えやすさ」について伝えている。