野菜のプロが解説!梨をスーパーで買うときにおいしいものを見分けるコツとは?

AI要約

植松愛実さんによると、おいしい梨を選ぶコツは、表面の斑点を注意すること。斑点が目立たなくなり、表面がなめらかになれば完熟している梨を選ぶべき。

梨は通常の梨は追熟しないため、すでに熟したものを買ってすぐに食べるのが最適。品種によっては果点コルクが見えづらいため、同じ品種どうしで見比べることが大切。

多くの品種では、均一な色合いの梨がおいしいとされるが、一部の品種は色ムラがあることが自然なので注意が必要。

野菜のプロが解説!梨をスーパーで買うときにおいしいものを見分けるコツとは?

夏の終わりから秋にかけて、リンゴよりもひと足先にスーパーに並び始める梨。甘くてみずみずしい梨をぜひ選びたいところがですが、リンゴと違って全体的に色が薄いこともあり、なんだかどれも同じ見えて選びにくい…と思う人もいるのでは? 

今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、おいしい梨を選ぶコツを教えてもらいます。

梨の表面を見ると、細かい斑点がたくさんあってザラザラした質感になっているものと、斑点があまり目立たずなめらかに見えるものがあります。この斑点のようなものは「果点コルク」と呼ばれるもの。梨がまだ熟していないうちはハッキリ見えるのですが、完熟に向かうにつれて次第に目立たなくなり、だんだん表面がすべすべに見えるようになっていきます。

そのため、買ってからすぐに食べる場合は、しっかり熟して表面がなめらかなものを選ぶのがおすすめ。逆に、すぐに食べる予定がない場合は、ザラザラのものを買ったほうが日持ちします。

ちなみに通常の梨(和梨と言います)は、ラ・フランスのような洋梨と違って追熟しないため、未熟なものを買ってしばらく置いておいても甘さが強くなることはありません。つまり一番いいのは、すでに熟したものを買ってすぐ食べることです。なお品種によって、もともと「果点コルク」が見えづらいものもあるため、売り場では同じ品種どうしで見比べましょう。

多くの品種の場合、梨は表面に色ムラらなく、均一な色合いになっているもののほうがおいしいとされています。ただ、例外もあります。一部の品種(たとえば甘みが強いことで知られる「秋麗」など)は、もともと表面の色がまだらになる性質があり、この場合は色ムラでは判定ができません。

なお、色そのものについては、完熟すると赤っぽくなるタイプ(赤梨)と黄色っぽくなるタイプ(青梨)があります。一般によく出回っている品種で言うと、「新高(にいたか)」は赤梨、「二十世紀」は青梨です。