【防災備蓄用にもどうぞ】勢力急拡大中! 日本缶詰界に「アヒージョの缶詰」が増えているのはなぜ?

AI要約

日本の缶詰は種類が多く、現時点でおそらく900種類近くあると思われる。

ツナ缶の種類だけでも約90種類あり、アヒージョ味の缶詰も台頭している。

ホテイフーズの新商品「やきとりアヒージョ」は、特に隠し味にしょう油を使用している。

ツナ缶の種類は多様で、魚の種類や味付けが異なる。

アヒージョ味の缶詰が近年注目されており、日本の缶詰市場でも多くのブランドから販売されている。

新商品の「やきとりアヒージョ」は、煮こごりが少なくしょう油を隠し味に使用している。

アヒージョ味の缶詰が急増しており、日本の缶詰市場を席巻している。

新商品の「やきとりアヒージョ」は、ガーリックの香りが食欲をそそるが控えめで、隠し味にしょう油を使用している。

日本の缶詰は品揃えが豊富で、常に新しい商品が登場している。

【防災備蓄用にもどうぞ】勢力急拡大中! 日本缶詰界に「アヒージョの缶詰」が増えているのはなぜ?

 日本の缶詰は種類が多く、現時点でおそらく900種類近くあると思う。それほど多くの缶詰が販売されているのは、世界でも日本だけであります。

 ツナ缶ひとつとっても、使われる魚種はカツオ、キハダマグロ、ビンチョウマグロの3種類があり、たまに期間限定でクロマグロやミナミマグロを使った高級ツナ缶が現れる。それぞれに味付けが異なるうえ、明太子やコーンを合わせたお総菜っぽいツナ缶も販売されている。原料の多様さと味付けの多彩さが、これだけ多くの缶詰を生み出してきたのだ。

 そこに近年台頭してきたのが、「アヒージョ」という味付け(あるいは製造法)であります。ガーリックと唐辛子などを利かせたオリーブ油で具材を煮込むスペイン料理で、なぜか日本の缶詰メーカーに愛され、今では37ものブランドから68種類が販売されている。

 ちなみに、ツナ缶の種類は約90種類ある。数だけでいえばツナ缶に迫る勢いなのだから、大変なことなのであります。

自宅にあるアヒージョ缶。現在販売されているアヒージョ缶のごく一部だ アヒージョの缶詰が最初に発売されたのは、確か2010年のこと。国分「缶つま」シリーズの「マッシュルームのアヒージョ」が先兵だったと思う。それはまさしくスペインバルで出てきそうなおつまみの缶詰だった。

 しかし、その後2014年に明治屋が「おいしい缶詰・国産鶏のごま油漬(和風アヒージョ)」を発売したのがターニングポイントになった。同缶詰はオリーブ油ではなく、ゴマ油を使って和テイストに仕上げたのだ。

 以降、缶詰メーカー各社は独自に解釈したオリジナルテイストのアヒージョ缶を次々と開発していった。加熱によって食感がボソボソしがちな食材(例えばエビなど)も、油に浸すことでジューシーさを保てる効果があることもわかった。そんなこんなで、日本はアヒージョ缶だらけになったのであります。

 今回の主役であるホテイフーズ「やきとりアヒージョ」は、この9月1日に発売されたばかりの新商品だ。中を見てわかるのは、従来のやきとり缶のような煮こごりが見当たらないこと。油を入れたことで、鶏肉のゼラチン質による煮こごりができにくくなったという。

 もっとも変わったのは匂いであります。ガーリックの利いた油の匂いが、狂おしいほどに食欲をそそってくる。だけど、ガーリックそのものの匂いは意外と控えめ。他社のアヒージョ缶が、どちらかといえばガーリックを強調しているのに対して、このやきとりアヒージョはかなりおとなしい。

 そして、このアヒージョ缶の最大の特徴は、隠し味にしょう油を使っていること。これもかなり控えめで、実際に食べてもしょう油の風味はわかりにくいと思う。でも、その旨味は確かに存在しているのであります。