【ホラー漫画】“夏休みの冒険”がまさかの結末に…「お前、もう大人になれないよ」ラストのセリフに背筋がヒヤリ【作者に聞く】

AI要約

創作漫画「僕らの夏と灰」では、思春期の少年少女が山での過ごした数日間を描く。少年が成長する過程で突然の展開に驚かされるストーリーである。

物語は少年の妄想であり、全てが灰入道による幻覚だったことが明かされる。最後の一言によってストーリーの謎が解き明かされる。

作者の設定により、読者は再度作品を読み直す欲求を覚える。全ては灰入道が少年を操り、提示した幻覚によって展開されていた。

【ホラー漫画】“夏休みの冒険”がまさかの結末に…「お前、もう大人になれないよ」ラストのセリフに背筋がヒヤリ【作者に聞く】

少年たちが家を出て、森で生活する数日を描く大家(@ksyjkysk)さんの創作漫画「僕らの夏と灰」。森に棲みつく化け物と対峙し、大きく成長を遂げたと思っていた主人公。病室で目を覚ますと「あーあ、見つかっちゃったな。お前、もう大人になれないよ」と、誰かに告げられる。ラストのセリフに背筋がヒヤリ!予想のつかない展開に1.8万いいねが届く他、「え?どう言うこと?」「大人になるのがダメってこと?」と、解釈に戸惑う声も多かった。今回は、制作の裏側についても併せて紹介していく。構成がわかると、より背筋がゾクリとするぞ。

■物語は最初から少年の妄想だった!?ミスリード必至の叙述トリック

本作は、思春期の少年少女5名が「大人になるための儀式」と称し、大人には内緒で夏の間中、山で過ごすところからスタートする。サバイバルを満喫するなか「灰入道」という化け物に遭遇し、皆で力を合わせて倒すことに成功する。化け物を倒してハッピーエンドかと思いきやストーリーが一転。一緒にいたはずの友達がいなくなり、崖に落としたはずの灰入道が再び現れる。

しかし、森の中で逃げ回る主人公のカズが灰入道と思っていたのは消防団員だったことが判明。この展開について、作者の大家さんは「もともとこの話は最初から消防団に発見されるまで、カズの妄想です」と衝撃の設定を話してくれた。

作品冒頭で、崖から落ちたがかすり傷で済んだといっていたが、実はこの時点でカズ以外の全員死んでおり、生き残ったカズだけが何らかの影響により、幻聴幻覚を患ってしまったという。これも灰入道の仕業だと大家さんは語る。全ては灰入道に見せられた幻覚で、灰入道は、カズに人殺しをさせるように仕向け、弄んでいたとのこと。

作品の最後の一言は、カズを弄んだ灰入道のセリフだと思い改めて読み返すと、ストーリーの伏線が全て回収される。設定を知った後にまた読み返したくなる本作。ぜひ本編をご覧あれ!

取材協力:大家(@ksyjkysk)