台風による大雨により各地で冠水…車で移動する際の注意点とは?ポイントは「水位20cm」今後の台風は?

AI要約

台風10号による大雨で各地で住宅街や道路が冠水し、車が立ち往生する事態が発生。

大雨の中で車での移動時には、冠水した道路の水深や走行速度に注意が必要。

今後の台風についても「雨台風」に注意が必要な状況が続く見込み。

台風による大雨により各地で冠水…車で移動する際の注意点とは?ポイントは「水位20cm」今後の台風は?

各地に大雨をもたらした台風10号。

様々な場所で住宅街が冠水し、道路も川のように…。多くの車が立ち往生する事態となっていました。

今回のような大雨の中、車で移動しなくてはいけない際はどのような注意が必要なのでしょうか?

冠水などに詳しい、災害リスク評価研究所の松島康生氏は、「約20cm冠水した道路は、そのまま進まずに迂回を、車は30cm浸水すると動かなくなる可能性がある」といいます。

水位の目安としては、冠水した水で縁石が見えなくなった場合は、約15cm。

対向車(乗用車)のタイヤが半分水に埋まっている場合は、約15~20cm以上になっている可能性があるといいます。

また、冠水した道路をどうしても走行する場合はスピードに注意が必要です。

JAFが過去に行った実験では、水深30cmの中を時速10kmで走行した場合、エンジンルームに水が入ることはありませんでしたが、時速30kmで走行した場合は、巻き上げる水量が多くなり、エンジンルームに多量の水が入ってしまいました。

冠水している際は、すぐに迂回をするか、脱出する際も低速で移動することが大切です。

フジテレビ解説委員 風間晋氏:

これだけ頻繁に記録的短時間大雨情報なんてものが出たりとか、自分たちの経験や想定をはるかに超えるような雨が降るという事態が起こっているわけじゃないですか。

実際に東京都の排水基準みたいなものを超える雨もどんどん降るようになっているので、やはり個人個人が気をつけなくてはいけないのと同時に、自治体も変化の大きさみたいなものを考えた上で、中長期の対策を考えなくてはいけない、考え方を変えていかなくてはいけない面はありますよね。

気になる今後の台風について、天達武史 気象防災キャスターは、「今年は秋にかけて、フィリピン沖の海面水温が平年より高くなる、『ラニーニャ現象』が出現する見込みのため、発生数が増える可能性がある」と話します。

天達武史 気象防災キャスター:

最近は10月まで台風シーズンなんです。10月まで割と日本列島にも近づいてきやすいので、これからあと2カ月注意が必要になってきます。

特に今年は、ラニーニャ現象が発生していますので、日本の近くで発生する特徴があるため、今後「雨台風」に注意が必要です。

(『めざまし8』 2024年9月2日放送より)