学生気分が抜けない新入社員の相づちが「それな~」。注意しても不機嫌になってしまう……どうすべき?

AI要約

アンケート調査により、学生気分が抜けない部下に関する困りごとが明らかになりました。

部下の機嫌を直す際には感情的にならず、信頼関係を築きながら根気よくアドバイスすることが大切です。

寿マリコさんは、社会人としての自覚を促すためにアドバイスをすることの重要性を説いています。

学生気分が抜けない新入社員の相づちが「それな~」。注意しても不機嫌になってしまう……どうすべき?

All About ニュース編集部は、2024年6月13~27日の期間に職場の上司、部下についてのアンケート調査を実施。

学生気分が抜けない部下に対して、どのように接するべきか、「All About」ビジネスマナーガイドの寿マリコさんに聞きました。

今回のアンケート回答者は、東京都在住、36歳女性。現在は正社員として働いているそうです。

部下に関する困ったエピソードを聞いたところ、23歳女性の新卒1年目社員について教えてくれました。

「毎日親に駅まで送り迎えをしてもらっており、普段の会話から学生気分が抜けず、上司への相づちが『それな~』。長期休みが明けたら出社しなくなり、親から会社に辞める旨の電話がありその後一度も会社に来ることなく退社した」

「それな~」という相づちについて都度注意していたものの、注意を受けると一気に不機嫌になってしまったそう。このような場合、どうすればいいのでしょうか?

身近にこのような部下がいたらどのように接するべきなのか、「All About」ビジネスマナーガイドの寿マリコさんに聞きました。

■寿マリコさんのコメント

「注意すると不機嫌になる人は、人からかまってもらいたい、気づかってもらいたいという心理が働いていると考えられます。また、マイナスの感情をうまく制御できない場合や自己防衛の手段として不機嫌になる場合、自分の思いのままに周囲をコントロールしたい場合なども不機嫌な態度をとってしまいます。

相手に不機嫌な態度をとられると、こちらもイライラして不快な気持ちになるものですが、感情的にならずに対応することが大切。また、機嫌を直してもらおうとして、相手の機嫌をとるような対応をしないということも気をつけたいポイントです。

社会人としての自覚を促すために、信頼関係を築きながら根気よくアドバイスをしていくことが大切でしょう」

この記事の回答者:寿マリコ

池坊短期大学教授、国家資格キャリアコンサルタント、日本女子大学大学院人間社会研究科博士課程修了。勤務校ではキャリア形成や就職面接対策講座を担当。企業や官庁関連でも就労支援講座を行う。『新社会人のためのビジネスマナー講座』(ミネルヴァ書房)『心地いい人がしている、人づきあいに役立つ習慣術』(ぱる出版)