埼玉県「本多静六博士奨学生」募集…最短2か月後に貸与

AI要約

埼玉県では2024年、本多静六博士奨学生の募集を開始。無利子奨学金を提供し、対象者は県内の高校生など。

本多静六博士は日本の林学博士であり、奨学金は本多静六博士から寄贈された基金を活用している。

出願資格や奨学金の内容、返済条件などが詳細に記載されており、応募期間や選考方法も公表されている。

埼玉県「本多静六博士奨学生」募集…最短2か月後に貸与

 埼玉県は2024年9月4日、大学進学などに必要な奨学金を無利子で貸与する「本多静六博士奨学生」の募集を開始。県内に住民登録のある高校生などを対象に、入学一時金30万円以内、月額奨学金3万円以内を無利子で貸与する。入学一時金は申込みから最短2か月後の貸与が可能。

 本多静六博士は、慶応2年(1866年)に現在の埼玉県久喜市(旧菖蒲町)に生誕。日本最初の林学博士として近代林学の基礎を築くとともに、明治神宮の森などの森林の造成、日比谷公園や大宮公園など全国の公園の設計を行い、近代日本の発展に大きく貢献した。奨学金は、本多静六博士から寄贈された森林を活用して設立した基金を基に、学生の進学に必要な費用として貸与しているもの。これまで、60年以上にわたり2,000人以上に奨学金を貸与している。

 本多静六博士奨学金の出願資格は、高等学校またはこれに準ずる教育課程在学時(終了者は最終修学期間)に県内に住民登録している人。大学院、大学、短期大学、専修学校専門課程の学校に入学・編入学を希望するまたは在学している人。成績が基準要件を満たす人。

 奨学金の内容は、入学一時金を30万円以内(無利子)で入学時1回のみ貸与する。月額奨学金は月額3万円以内(無利子)を入学、編入学または在学する学校の所定の修業期間貸与する。なお、この奨学金は貸与であり、貸与終了後は返還の義務が生じ、貸与期間の2倍の年数の期間(最長12年以内)に均等半年賦(7月末と12月末)で返還する。

 貸与予定人数は、入学一時金、月額奨学金ともに50人。出願期間は9月4日~2025年1月31日(先着順)。埼玉県農林部「森づくり課 総務・森林企画担当」に郵送または持参する。選考は、出願書類をもとに行う。選考結果は、「予約採用」「補欠採用」「不採用」の別に、願書提出後おおむね1~2か月後を目途に本人あてに郵送で通知する。

 出願書類や募集案内などの詳細は、埼玉県のWebサイトにて公開し、各種様式はダウンロードできる。

◆埼玉県「本多静六博士奨学金」

入学一時金:30万円以内(無利子)

月額奨学金:月額3万円以内(無利子)

募集人数:入学一時金50人・月額奨学金50人

応募期間:2024年9月4日(水)~2025年1月31日(金)※先着順