地下鉄もJRもなくバスも減便 そんな地域で病院間「無料送迎バス」運行 専門病院を回り“総合病院化”スマホで予約デマンド方式 札幌市清田区

AI要約

札幌市清田区で、地域の交通問題が課題となる中、地域の病院を巡回する無料送迎バスの運行が始まった。

送迎バスは最大10人乗りで、病院を掛け持ちする患者やその家族が病院間を移動する際に利用できる。

病院側も、地域の医療体制の改善を目指しており、2025年1月末まで運行される実証実験として期待されている。

地下鉄もJRもなくバスも減便 そんな地域で病院間「無料送迎バス」運行 専門病院を回り“総合病院化”スマホで予約デマンド方式 札幌市清田区

札幌市清田区で、地域の交通問題が課題となる中、地域の病院を巡回する無料送迎バスの運行が始まった。

21日から、「真栄病院」や「札幌美しが丘脳神経外科病院」など7つの病院を巡る送迎バスの運行が開始された。

この送迎バスは最大10人乗りで、病院を掛け持ちする患者やその家族が病院間を移動する際に利用できる。

運行時間は午前9時から午後3時までで、利用は無料である。

このバスは、時刻表にあわせて走る路線バスではなく、ウェブで予約して迎えに来るデマンド方式を採用している。

21日には、患者だけでなく職員も仕事で利用した。

「(通院するには)バスかタクシーなんです。ここの対象区間の病院に(母が)通っているので便利かなと思いました」

「いいんじゃないでしょうか。(清田区は)不便なんで」

「病院に行くのに足がないと大変。団地の入り口で降りて歩かないといけないので」(いずれも清田区の住民)

病院側も、地域の医療体制の改善を目指している。

「(病院を)かけ持ちしている患者が多くて、清田区は地下鉄もJRの駅もなくて、1つの病院に通うのに1日かけている人がいる。こういうバスがあれば1日にいくつかの病院をかけ持って受診できる」

「地域の中で医療を完結させる。清田区は総合病院がない。ただ専門病院がたくさんある」

「地域の方々の医療情報をいろいろな医療機関で共有して受診したらスムーズに診療に入れるような形になれば嬉しい」(いずれも札幌美しが丘脳神経外科病院 高橋明 理事長)

この運行は2025年1月末まで実証実験として行われ、地下鉄・福住駅や大谷地駅との間にもルートを設定し、利用者の意見を反映していく予定である。