「好きなことで生きていく」はもう無理? 炎上リスク、不安定な収入…“エヴァ芸人” YouTuber夫婦に聞く、SNSとの向き合い方

AI要約

子どもたちにとって憧れの職業であるネット配信者について、実際の現場に長年携わるりおなり夫婦が語る。夫婦でのチャンネルを運営するきっかけやネット配信者のメリット、自己管理能力の重要性などについて語られた。

ネット配信の環境が変化し、登録者数が伸びるYouTuberでも知らない人が多い状況についても触れられている。

「好きなことで生きていく」はもう無理? 炎上リスク、不安定な収入…“エヴァ芸人” YouTuber夫婦に聞く、SNSとの向き合い方

 子どもの将来なりたいランキングで、毎回上位にランクインする“ネット配信者”。楽しいことだけをやってお金が稼げるというイメージが強く、憧れの職業と感じる子どもたちも多いのだろう。しかし、本当にそうなのか? YouTuber歴10年で、チャンネル登録者数19万人超えを記録している『りおなり夫婦のビログ旅』を運営している、りおなりと、“エヴァ芸人”としてなじみ深い妻・パッタイ早希(桜 稲垣早希)に、ネット配信の現状やリスクを聞いた。

――夫婦でのチャンネルを配信したきっかけは?

【りおなり】 僕は会社員として配信動画の制作に携わっていたときから、個人のチャンネルも作って配信していました。日常を切り取ったエッセイ漫画が昔から大好きだったので、いつかそういうコンテンツを作りたいとずっと考えていました。そんな中、妻と結婚して、単純に妻との日常会話が面白かったので、これを切り取って動画にできたらと考えました。

――ネット配信者という職業のメリットは何だと思いますか?

【りおなり】 今、僕はタイのバンコクに住んでいますが、住んでいる場所を問わず、自分のペースで仕事ができることが一番だと思います。それに加えて、個人でやっていると、配信する動画のジャンル・企画も、すべて自分で選べます。とにかく自由度が高いことが、僕にとってはうれしいし、ありがたいです。

――でも自由度が高いということは、自己管理能力が非常に求められるのではないでしょうか。

【りおなり】 それは強く感じます。自分のやりたいことが明確にあって、自分で決めて、自分で行動できる人は向いていると思います。指示されてやるほうが、気が楽だという人は向いていないかもしれません。

――りおなりさんが会社員としてYouTubeを始められた10年前と今とで、ネット配信を取り巻く環境に違いを感じていますか?

【りおなり】 当時はまだYouTubeが黎明期だったために、登録者数が伸びているYouTuberのことはみんなが知っている状態でした。でも、今は、例えば100万人超えの登録者数のある人でも、知らない人がたくさんいる状態です。