もうすぐ植えどき【多年草&宿根草5選】秋のガーデニングシーズンが待ちきれない!
夏の暑さが和らぎ、秋の気配が感じられる季節になってきました。多年草&宿根草の植え付けに最適な時期です。
常緑多年草と落葉多年草(宿根草)があり、株分けや植え替えなど長期間にわたって楽しめる特徴を持っています。
クリスマスローズやマーガレットなど、秋に植え付けると春に美しい花姿を楽しめる植物を紹介します。
この夏は連日30℃超えの暑さが続いていましたが、お盆もすぎ、朝晩の風がようやくちょっぴり涼しくなってきました。夕方以降はいろいろな虫の声も聞こえるようになり、秋の気配をあちらこちらで感じます。
人にとって過ごしやすい秋は、多くの植物にとっても適温で、成長に適した気候です。そのため、苗や球根の植え付けに適している季節でもあるんですよ。
今回は、秋のガーデニングシーズンに植えると、春にかけて美しい花姿を楽しめる多年草&宿根草をご紹介します。
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多年草とは、同じ株から毎年芽を出して成長する植物のこと。花を楽しむだけでなく、ユニークな葉を楽しめるものも多いです。
多年草の中には、一年中葉をつけている「常緑多年草」と、夏や冬に地上部だけが枯れ、翌年地中の根から再び芽を出す「落葉多年草」があります。落葉多年草は「宿根草」として区別されることもありますよ。
多年草や宿根草は、成長に応じて株分けや植え替えを行ったり挿し芽をしたり、長期間にわたって育ってゆく過程を楽しめるのが特徴です。
この記事では、常緑多年草を「多年草」、落葉多年草を「宿根草」としてご紹介していきます。
※同じ植物でも地域によって、常緑か落葉するかが異なる場合があります。
●<多年草>
・クリスマスローズ
・マーガレット
●<宿根草>
・シュウメイギク
・ムスカリ
・原種チューリップ(ワイルドチューリップ)
それでは、ひとつひとつ見ていきましょう。
●冬の間に凛と咲く姿にうっとり! 「クリスマスローズ」
花色、花形のバリエーションの豊富さから人気の高いクリスマスローズ。高温多湿が苦手なため栽培には少しコツがいりますが、冬に花を咲かせてくれる多年草は貴重です。日陰の庭や鉢植えでチャレンジしてみましょう。
ヨーロッパではクリスマスローズの原種(ヘレボルス・ニゲル)がクリスマスの時期に咲くことからこの名前がつきました。日本では1月以降に開花する地域がほとんどです。
10月になると苗が出回り始めます。早めの時期に植え付けるとしっかりと根を張り、冬のお庭を上品に彩ってくれます。
※参考価格:400~2000円前後(3号ポット苗)
●花占いといったらこれが定番! 「マーガレット」
たくさんの花びらを持ち、可憐に咲く姿がおなじみのマーガレット。少女漫画でヒロインが「好き、嫌い、、、」と言っているシーンで手にしているのがこの花です。
開花期が秋から春と長く、白やピンク、黄色、赤、パープルなどさまざまなカラーでわたしたちの目を楽しませてくれます。八重咲きやポンポン咲きなどもあります。
暑さ寒さに弱いため一年草扱いされることもありますが、夏や冬をうまく越すことで、美しい姿を長く楽しめます。関東以西では屋外でも冬越しは可能ですが、鉢植えのほうが管理しやすいでしょう。冬は霜よけをするなど、寒さ対策をしっかり行って下さい。
※参考価格:300~700円前後(3号ポット苗)
●上品さと丈夫さを併せ持つ優等生! 「シュウメイギク」
秋の風情を感じさせるナチュラルな魅力を持つシュウメイギク。古くから切り花や茶花として親しまれています。
上品で楚々とした姿とは裏腹に、とても育てやすく寒さにも強いです。植え付けて根がしっかり張ればほとんど手間がかかりません。
年々大きく成長していくので、どちらかというと庭植えのほうが向いています。鉢植えで楽しみたい場合は根詰まりを起こさないように、毎年植え替えをしてください。
※参考価格:400~1000円前後(3号ポット苗)
●一度植えたらほったらかしでも大丈夫! 「ムスカリ」
グレープヒアシンスという別名のとおり、ブドウのような姿が個性的なムスカリ。青紫色の花を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、実はピンクやホワイトなどもあります。
鉢植えにしてこんもりと咲かせるととても愛らしく、花壇の縁取りやグラウンドカバーとしても利用できる万能選手。
秋植え球根の中でも丈夫で育てやすいので初心者向き。植え付けは紅葉の時期に行うと葉が短く、コンパクトに咲きます。早すぎると葉がだらんと伸びてしまいますよ。
※参考価格:100~300円前後(球根1球)
●野趣あふれる花姿! 今から春が待ち遠しくなる「原種チューリップ」
元気いっぱいカラフルに咲く姿が大人気のチューリップ。春のお庭に欠かせないお花といっても過言ではありません。
チューリップには様々な品種がありますが、球根を植えっぱなしにしていても2年目以降は芽が出ないものがほとんどです。
しかし、原種チューリップ(ワイルドチューリップ)は植えっぱなしでも、2~3年ほど毎年花を咲かせてくれますよ。原種チューリップは比較的小型で、野趣あふれる姿が魅力です。
秋に球根を植えても芽が出るのは1月頃。地中の様子が気になりますが、掘り起こしたりせず、春の訪れと開花を楽しみに待ちましょう。
※参考価格:400~800円前後(球根5球)
いかがでしたでしょうか? 暑さがひと段落し活動しやすい季節になったら、秋のガーデニングシーズン到来です。
花や蕾がついている苗をこの時期に植え付けてお庭に秋の彩りを添えて楽しむのはもちろん、球根を手に入れて春になったら花開くのを楽しみに育てるのもよいですね。
人気の植物はうかうかしていると売り切れてしまう場合も! 来春にかけてお庭にどんな花を咲かせたいか、今から計画しておくとよいでしょう。
育ってゆくプロセスにも注目しながら素敵なガーデニングライフを楽しんでくださいね。