夏が終わっても結果が出ない! 子供に自己肯定感を与えるために何をやるべきか 桜井信一 桜井信一の攻める中学受験

AI要約

子どもたちや親が頑張っても結果が出ない勉強の現実についての考察。

勉強方法において、やや難易度の高い問題を幅広く解くことの重要性。

オンライン学習が勉強の進化をもたらす可能性について。

夏が終わっても結果が出ない! 子供に自己肯定感を与えるために何をやるべきか 桜井信一 桜井信一の攻める中学受験

暑い夏も過ぎ去ろうとしていますが、この夏の「頑張り」は結果につながるでしょうか。子どもたちは「頑張れば結果が出る」と信じていることでしょう。ひょっとすると、その頑張りを横で見ていた親も同じように思っているかもしれません。でもそんなことはないのです。多くは頑張っただけで終わるのです。だから余計にモチベーションが下がる。自己肯定感も下がる。勉強が嫌になる。悪循環です。

このプリントをやりなさい。はいわかりました、頑張ってやります。その言葉通り頑張ってやったとします。ひたすらやった。解いて解いて解きまくった。でもそれはみんなに与えられたプリントです。クラス分けされているとはいえ、自分に必要なものも必要でないものも含まれたプリントです。無駄が多いプリントなのです。

そんなんじゃ頑張った分だけ伸びるはずがない。この方法で伸びるのは基礎ができていないイチから学び直す必要のある子だけ。ある程度までできていて、この夏にもうひと伸びして志望校へ辿りつこうというソコソコできる層は、なおさら結果といえるほどの成果が出ないのです。

自分はいま何を勉強しないといけないのか。そこを小学生が判断するのはなかなか難しい。だから親の判断が必要だと思うのです。塾の先生ではクラス分けレベルでアドバイスするのが精一杯でしょう。

ところで、必死に勉強するってどんなイメージでしょうか。何となく難問と格闘するイメージではありませんか。時間はかかったけど、このレベルも解けるようになったよ、そういうとき勉強した気になるのです。

しかし、大事なのはその少し手前です。ややムズを幅広く正解することが重要なのです。頻出問題と頻出ややムズ、これが合否を分ける。ここを頑張ると、頑張りが結果につながるのです。

塾の授業は戻れません。先月の授業をもう一度聞くことはできません。ところが、オンラインで授業を聞くことができるような時代がきて、戻って学び直しが可能になりました。

また、塾の授業は代表的な数問しか説明してくれません。しかし、オンラインなら全問解説されている中から自分で必要な部分を選ぶこともできます。こうして、頑張る子に味方する時代がきています。それなのに、横並びでプリントを受け取り、ただこなすだけという勉強法を繰り返していたら時代のメリットを利用して周りと差をつけることができなくなります。