脱ビギナーチャレンジにも最適! 迫力の岩稜「瑞牆山」 夏の緑＆巨岩のコントラスト絶景「日帰り登山レポ」
瑞牆山は秩父山地に位置する標高2,230mの日本百名山で花崗岩で形成される。登山道は整備されているが、鎖場や岩場もあり本格登山に向いている。
瑞牆山荘からの登山コースは5時間で、累積標高差975mの道を辿る。スタート地点は瑞牆山荘で、アクセス手段もマイカーと電車・バスがある。
瑞牆山荘から瑞牆山山頂へのピストンコースは登りで3時間、下りで2時間25分のルートで、富士見平小屋を経由して山頂までたどり着く。
瑞牆山（みずがきやま）は、山梨県北杜市（ほくとし）に位置する標高2,230mの山で、秩父山地の一部である。全山が花崗岩（かこうがん）で形成されており、特徴的な岩峰と雄大な岩壁、奇岩がシンボルとなっている日本百名山のひとつだ。近くには、同じく日本百名山に数えられる金峰山（きんぷさん）があり、瑞牆山荘を登山拠点として、2日間で日本百名山2座を登頂するプランも人気がある。
瑞牆山荘から山頂までは2.7、累積標高差は975mになる。往復のコースタイムは約5時間。登山道の整備は行き届いていて歩きやすいが、所々鎖場や岩場もあり、ワイルドな登り応えも楽しめる道だ。本格登山にチャレンジしたい、脱ビギナーを目指したい、という人にとって最適な山と言えるだろう。
このコースのスタート地点は、標高1,520m地点の瑞牆山荘である。
瑞牆山荘までのアクセスは、マイカーの場合は中央自動車道・須玉（すたま）ICから、増富温泉峡（ますとみおんせんきょう）を経由し35分ほどだ。約120台分の無料駐車スペースを備えた瑞牆山荘駐車場に到着する。
また、電車とバスを利用するなら、JR中央本線・韮崎駅（にらさきえき）から山梨峡北（きょうほく）交通の瑞牆山荘行きバスに乗り換えよう。約1時間10分で終点の瑞垣山荘だ。
【瑞牆山荘から瑞牆山山頂ピストンコース】
所要時間:
【登り】約3時間 瑞牆山荘～（60分）冨士見平小屋～（120分）山頂
【下り】約2時間25分 山頂～（100分）冨士見平小屋～（45分）瑞牆山荘
歩行距離:5.5
累積標高差:975m
合計所要時間:約5時間25分
瑞牆山荘前で準備を整えたら、まずは富士見平（ふじみだいら）小屋を目指そう。丸太で作られた階段や、柔らかな木漏れ日の中を歩くこと約1時間で到着する。ここまでの道のりは勾配も比較的緩やかなので、つい早足になりがちだが、呼吸を乱さないよう歩調を緩めて歩こう。
富士見平小屋の少し手前に「富士見平湧水」という水場がある。枯れ葉や砂利をろ過してくれているので、水筒に余裕があれば汲んでいこう。
富士見平小屋は、登山者の宿泊や食事休憩を受け入れてくれる頼もしい存在で、瑞牆山と、お隣の金峰山登山の拠点として利用する人も多い。特に、静かな林間スペースに設けられたテント場は人気で、筆者が富士見平小屋に立ち寄った際も、いくつかのテントが張られていた。
