フランス人「ヨーロッパだったら見ることはできない」 初訪日で驚いた日本では当たり前の光景とは

AI要約

訪日外国人観光客が日本の公共交通機関の正確さと乗客のマナーに感銘を受ける。

フランス人男性が10年以上の夢を叶えて日本を訪れ、互いを尊重する日本人の精神に感動する。

日本の地下鉄での整列や乗降りのマナーに驚く外国人観光客が多い。

フランス人「ヨーロッパだったら見ることはできない」 初訪日で驚いた日本では当たり前の光景とは

 日本の公共交通機関の正確さや、乗客たちのマナーの良さに驚く訪日外国人観光客は少なくありません。長い間、訪日を夢見ていたフランス人男性は、こうした日本人の「互いを尊重する精神が根づいている」ところに感銘を受けたそう。日本では当たり前のように思えますが、いったいどのような光景を見たのでしょうか。

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 日本を初めて訪れている、南フランス出身のグレッグさんとベルトランさん。2週間の滞在予定で、東京を拠点に観光し、箱根や富士山にも足を伸ばすそうです。

「かれこれ10年以上も前から日本に来たいと思っていて、ようやく願いが叶いました。日本の文化が好きです。互いを尊重する精神が根づいていますよね」と目を輝かせたグレッグさんは、念願叶った訪日に感慨もひとしおのようです。

 なかでもグレッグさんが目を見張った「互いを尊重する精神」は、日本のありふれた日常のひとコマでした。

「地下鉄の駅ひとつとっても一目瞭然です。フランスやヨーロッパだったら、我先にと電車に向かって行きますが、日本人はルールを守ってきれいに整列していますよね。こんな光景は見ることができません」

 日本で電車に乗るときは、ホームで列を作って並ぶのが当たり前のマナー。また、降車する人が先、その後乗車するのが暗黙のルールです。朝のラッシュ時などでも整然と電車を待つ日本人の姿に、驚く外国人も少なくありません。

 朝の通勤ラッシュが始まったのは、約100年前にさかのぼります。1925年に当時の鉄道省が「降りる方を先に、乗り降り御順に」というキャッチコピーを入れたポスターを掲出。鉄道利用者も増えたなか、戦後の1947年、営団地下鉄渋谷駅の呼びかけから整列乗車が始まったとされています。

 日本人にとっては当たり前ともいえるマナーですが、多くの外国人観光客は驚きを感じるのかもしれません。残りの滞在でも、日本ならではの文化に触れながら、ようやく叶った初訪日を存分に楽しんでほしいですね。