移動距離4000kmの“長旅”…アジアゾウ4頭がミャンマーからやってきた 福岡市動物園で10月に一般公開へ

AI要約

ミャンマーから福岡市の動物園へ4頭のアジアゾウが到着。約4000kmの長旅を経て日本へ移動し、ゾウ舎で新しい生活を始める。

福岡市は姉妹都市であるヤンゴンを通じてゾウの受け入れ計画を進め、7年ぶりにゾウを飼育することになった。

ゾウたちの到着後、ゾウ舎の改修、環境への適応、来園者への対応など慎重に準備が進められており、ゾウたちの名前も一般公開される予定。

移動距離4000kmの“長旅”…アジアゾウ4頭がミャンマーからやってきた 福岡市動物園で10月に一般公開へ

7月30日、福岡県の北九州空港にミャンマーから4頭のアジアゾウが到着した。ゾウたちは、福岡市にある動物園へ住まいを移すため、約4000kmを移動してきた。そんなゾウたちのミャンマーから日本への大移動の舞台裏にカメラが密着した。

今回、アジアゾウを受け入れるのは、「福岡市動物園」。

同園では、1953年の開園以来、途切れることなくゾウを飼育してきていたが、7年前に「はな子」が死んで以来、ゾウが不在のままだった。そこで、福岡市は姉妹都市であるミャンマー最大の都市・ヤンゴンを通じて、ゾウを受け入れる計画を進めてきた。

そして7月29日の朝、ついに4頭のゾウがミャンマーを出発。タイを経由し、7月30日の午前7時過ぎに北九州空港に到着した。日本までの移動距離は約4000km。その後、空港からトラックに乗り、約3時間かけてようやく動物園に到着した。

猛暑の中行われた長旅では、ゾウが熱中症にならないよう対策がとられた。福岡市動物園の川越浩平園長は、「氷を檻の周りや天井に敷き詰めることで、中の温度を一定に保つことができた」と話す。

やってきたのは、オス1頭とメス3頭で、中には親子もいて、到着してすぐ仲良くエサを食べる姿もみられた。

ゾウたちを受け入れるために改修したゾウ舎は、以前に比べ、広さが3倍になった。

急な環境の変化にストレスを感じないよう、なるべく自然に近い環境で生活させることを優先し、当面は来園者も離れたところから見守ることになっている。

動物園では現在4頭の名前を募集中で、10月頃に一般公開する予定だという。

(「イット!」 8月5日放送より)