なぜ被爆した日本人の姿を出さないのか…『オッペンハイマー』高評価とは裏腹に悲しいほど前進のない原爆観

AI要約

映画『オッペンハイマー』はアカデミー賞を受賞し、高い評価を受けたが、原爆の描写には疑問が残る。映画の原爆観は80年前の論理からアップデートされておらず、核兵器の特質や被害の記録を無視している。

映画では原爆がただの破壊力のある爆弾として描かれ、放射能の影響や被爆者の苦しみが無視されている。被害の記録や被爆者の声を無視する姿勢は、アメリカの戦時中の態度を再演していると言える。

『オッペンハイマー』の主軸は国際的な兵器開発競争や政治闘争であり、原爆投下の背景よりもその側面が重視されている。映画は原爆の歴史と人道的影響について深く掘り下げていない。