[バイクの仕組み] バイクでも搭載車種が増えてきた“スマートキー”、そのメリット/デメリットは?
スマートキーは、バイクへのアクセスを便利にする非接触型キーシステムで、乗り降りの手間を省略し、キーシリンダーやキーのメンテナンスも不要です。
ただし、電池切れやキーフォブの紛失、盗難のリスクなどデメリットもあります。
注意が必要な使い方と対策をとることで、スマートキーを安全かつ便利に活用できます。
スマートキーは、キー本体(キーフォブ)とバイクが相互通信をすることで、ライダーが車両に近づくだけでキーオンの状態にできる非接触型キーシステム。近年はバイクでも装着車種が増えている装備ですが、どのようなメリット/デメリットがあるのでしょうか?
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メリット1:乗り出しから停車までが楽になる
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バイクの乗り降りの際に、キーの出し入れ/キーシリンダーへの抜き差しといった一連の動作を省けるのが、スマートキーのもっとも大きなメリットです。
市街地走行での短距離移動のように、頻繁にバイクを乗り降りする機会が多いほど、スマートキーの恩恵を受けられるでしょう。また、ポケットやバッグからキーを取り出す必要がないため、キーを紛失する可能性が低くなるというメリットもあります。
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メリット2:キー&キーシリンダーのメンテナンスが不要
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バイクのキーシリンダーは露出しているため、異物の混入やキーシリンダーの劣化によるトラブルが起こりがち。また、キー自体の摩耗や曲がりが原因の始動トラブルも少なくありません。
それに対してスマートキーは、システムの一切がメンテナンスフリー。やるべきことといえば、1~2年間隔での電池交換ぐらいです。
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メリット3:駐めた位置を知らせるアンサーバックシステム
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一部車種には、キーフォブを操作すると車体に備わったウインカーなどを動作させて位置を知らせるアンサーバック機能も搭載されています。
動作範囲はバイクの周囲100m程度ですが、広い駐車場で愛車をどこに駐めたかわからなくなった際に役立つ便利な機能といえるでしょう。
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デメリット1:電池が切れるとエンジンの始動困難に
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スマートキーのもっとも大きなデメリットとして、キーフォブの電池が切れてしまうとシステムが使えなくなってしまう点が挙げられます。
もちろん、電池が切れた場合でも所定の方法でエンジンが始動できる仕組みにはなっていますが、メーカーや車種によってエンジン始動方法が大きく異なる点には注意が必要です。
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デメリット2:高額なキーフォブは紛失/故障させると大変
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また、キーフォブが高価である点もスマートキーのデメリットのひとつ。それにより車両価格が引き上がるうえ、キーフォブを紛失/故障させた場合の新調費用も高額になりやすい傾向があります。
とくに注意したいのは、衣類のポケットに入れたまま洗濯してキーを故障させてしまうこと。キーフォブの本体価格は3万円ほどで、セットアップ費用などを含めるとそれ以上の費用がかかる場合があるので、扱い方には十分に気をつけたいところです。
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デメリット3:キーフォブとバイクの管理に意外と気を遣う
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キーとバイクの扱いを誤ると盗難の危険が増す点も、スマートキーのデメリットです。壁などに隔たれていても、キーフォブとバイクが近い距離にある場合はエンジン始動ができる状態になっている場合があり、そのまま盗難される恐れがあります。
中でも、以下のような状況に注意しましょう。
・自宅のキーフォブ保管場所とバイクの駐車場所が近い場合
・飲食店の席とバイクの駐車場所が近い場合
・キャンプサイトのすぐ側にバイクを駐めている場合
こういった事態を防止するために、キーフォブには発信電波を停止させるオフスイッチが備わっていますが、過信しないことが大切です。