夫の帰りが遅いときはお風呂を「追いだき」しますが「風呂自動」とどっちがガス代は節約できるのでしょうか?

AI要約

お風呂にかかる費用を節約するためのポイントを紹介します。

追いだきと風呂自動の費用を比較し、節約方法を解説します。

お湯の温度を下げる、節水シャワーヘッドを利用するなどの方法がおすすめです。

夫の帰りが遅いときはお風呂を「追いだき」しますが「風呂自動」とどっちがガス代は節約できるのでしょうか?

お風呂は水道代とガス代の両方の費用がかかるため、できるなら節約したいと考える人は多いでしょう。お風呂にかかる費用を節約したいと考えたとき、気になるのが追いだきと風呂自動のどちらのほうが節約になるかです。本記事では、追いだきと風呂自動の費用を紹介するとともに、お風呂にかかる費用を節約するためのポイントを紹介します。

ここでは、追いだきと風呂自動のそれぞれにかかる費用を紹介します。まずは、今回用いる数値を以下の通り設定します。

●水道代:1リットルあたり0.24円(200リットルでおよそ48円)

●使用するガス:都市ガス

●ガス単価:145円

●都市ガスの熱量:1万750kcal

●給湯器の熱効率:80%

●風呂釜の熱効率:70%

これらの数値を用いて水道代やガス代を計算していきましょう。なお、追いだきでは15℃の水を40℃まで上げるものとして考えます。

追いだきにかかる費用は以下の通りです。

(40℃-17℃)×200L÷(1万750kcal×70%)×145=約88円

追いだき1回にかかる費用はおよそ88円と分かりました。

次に風呂自動にかかる費用は以下の通りです。

(40℃-17℃)×200L÷(1万750kcal×80%)×145=約77円

約77円+約48円=125円

風呂自動を利用すると1回あたり125円かかると分かりました。

妻の後に夫が入浴する場合、一度お湯を換えて「風呂自動」で入れなおすよりも、追いだきのほうが水道代がかからずガス代のみ発生するため、お得といえるでしょう。

ここでは、お風呂にかかる費用を節約するためのポイントを紹介します。お風呂は大量の水を使い、電気やガスも使用するため、節約のポイントを押さえて生活費を節約しましょう。

■お湯の温度を低くする

お湯の温度を上げると、水から指定の温度にするためのエネルギーも大きくなり、ガス代が上がってしまいます。気温の高い夏場は、冬場よりも温度を下げるとガス代を節約できます。

また、シャワーと湯船にためるお湯の温度は別々に設定できるのが一般的なため、両方見直すことが大切です。しかし、お湯の温度を下げすぎてしまうと、体が十分に温まらず湯冷めして風邪をひいたり体調を崩してしまったりする可能性があります。特に冬場は体が冷えやすいため、温度を下げすぎないよう注意しましょう。

■節水シャワーヘッドを利用する

使用する水やお湯の量を減らすために、節水シャワーヘッドを利用しましょう。節水の大きさは製品によって異なりますが、使用量を半分ほどにまで抑えられるものもあります。同じ時間だけシャワーを使っても排出されるお湯の量が減れば、水道代とガス代の節約が可能です。

節水シャワーヘッドは、家電屋さんやホームセンター、ネットショップなどさまざまな場所で販売されています。水圧や節水量をチェックして購入しましょう。

■シャワーのお湯はこまめに止める

お風呂に入るとき、シャワーのお湯はこまめに止めましょう。頭や体を洗っているときに、シャワーのお湯を使っていないのに出しっぱなしにする人も多いでしょう。このときにお湯を止めるだけでも水道代とガス代を節約できます。

シャワーをこまめに止めて、いつもよりお湯の使用量が減れば、水道代やガス代も半分になるため、大きな節約効果があるといえるでしょう。

■残り湯は洗濯に活用する

残り湯を洗濯に利用すると大量の水を無駄なく使え、洗濯時の水道代の節約にもつながります。ただし、残り湯で洗濯をするとき、すすぎには新しい水を使いましょう。日にちの経っていない残り湯でも、菌が繁殖していたり体から落ちた汚れが混じっていたりする可能性があるため、すすぎにはおすすめできません。

また、着色料の入った入浴剤を使った場合、洗濯に利用すると服に入浴剤の色がついてしまう可能性があるため、利用は避けましょう。お風呂に入ってから1・2日が経ってしまったお湯も雑菌が繁殖している可能性が高いため、おすすめできません。残り湯は毎回利用できるわけではありませんが、できるだけ利用すると水道代の節約につながるでしょう。

家族が順番にお風呂に入るとき、「風呂自動」でお湯を入れなおすよりも追いだきしたほうが費用を節約できます。パートナーの帰りが遅いときでも、生活費の節約を考えるなら追いだきを利用しましょう。そのほかにも、節水シャワーヘッドを用いたり、こまめにシャワーを止めるよう心がけたりすることでお風呂にかかる費用を節約できます。

出典

東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)

東京都水道局 節水について | よくある質問

公益社団法人 神奈川県LPガス協会 都市ガスへの切替勧誘が増えています

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー