夏休み「やることがない」日はどう過ごせばいい? プロに聞く、子どもの「成長につながる」6つのアイデア

AI要約

長い夏休みの過ごし方について、ネット依存心理師、公立小学校教員、岡山大学准教授がアドバイスを提供。リアルな体験や親子でのアクティビティ、子どもの成長を促す方法を紹介。

デジタルの時代だからこそ、eスポーツの大会やボードゲームでリアルな体験を提供。家族との共有時間が新たな発見をもたらす。

朝時間を有効活用し、親子でのウォーキングやごみ拾いを通じて社会の良さを学び、コミュニケーションを深める。

夏休み「やることがない」日はどう過ごせばいい? プロに聞く、子どもの「成長につながる」6つのアイデア

 長い夏休み。イベントや旅行などの予定がない「普段の日」は、いったい何をしたらいい――? 夏休みの過ごし方について、ネット依存心理師・公認心理師の森山沙耶さん、公立小学校教員の松尾英明さん、岡山大学准教授の中山芳一さんがアドバイス。親子で楽しめて、子どもの成長にもつながるような時間の使い方を聞きました! 子育て情報誌「AERA with Kids2024年夏号」(朝日新聞出版)からお届けします。

■ここで「本物」に触れる

 デジタルの時代だからこそ、リアルにつながる体験をさせてあげたいですね。たとえばゲームが好きな子どもなら、eスポーツの大会を見に行くのはどうでしょう。eスポーツは、機器の操作技術だけでなくチームワークが大切な競技。コミュニケーションの大切さや社会のマナー、そんなことを感じ取ることもできると思います。また、アナログのボードゲームを家族で楽しむのもいいですね。その時間を共有することで、大人も子どもがどんなことに興味を持つのか、新発見があるかもしれません(森山さん)

■朝時間の有効活用

 夏は、早朝なら出かけやすいです。早起きして、親子でウォーキングや体操を生活に取り入れてみましょう。「夏休みだけでもやってみようよ」とお子さんを誘ってみてください。その発展バージョンとしておすすめするのが、地域のごみ拾いです。日ごろ教室の子どもたちと行うことがあるのですが、「どれだけ集められるか」とほぼゲーム感覚です。できるときでいいのです。ごみ拾いをすると、「コンビニのまわりはごみが多いんだね」など、社会勉強としていろいろなことが見えてきます。それについて、親子でたくさん話ができますよ(松尾さん)

■お手伝いで成長しよう!

 なにかのお手伝いを子どもに任せてみましょう。勉強や運動とは異なり、お手伝いでは汎用的なスキルがかなり鍛えられます。たとえば食器洗いや掃除機をかける作業では、手指の技能・技術はもちろん「この部分はよく磨かないと落ちないかも」「この裏にほこりがありそう」といった洞察力や想像力を使います。