買うなら今、残された時間はあまりない! ジャガーFペイスのPHEVにモータージャーナリストの高平高輝が試乗 予想以上に俊敏!!

AI要約

ジャガーは2025年に電気自動車に移行することを宣言しており、試乗したP400eは高い性能を誇るプラグインハイブリッドSUVだ。

P400eはパワフルなエンジンとモーターを組み合わせた4WDで、加速性能やハンドリングが優れている。

ジャガーの豪華でスポーティな特徴は今後の電気自動車にも引き継がれるが、Fペイスのようなモデルが消えることは残念である。

買うなら今、残された時間はあまりない! ジャガーFペイスのPHEVにモータージャーナリストの高平高輝が試乗 予想以上に俊敏!!

電動化を推進するメーカーの中でもいち早く、2025年には電気自動車(BEV)のラグジュアリー・ブランドとして生まれ変わることを明言しているのがジャガーだ。FペイスのプラグインハイブリッドP400eにモータージャーナリストの高平高輝が試乗した。

◆0-100km/h加速は5.3秒という駿足

すでにセダン系のXEやXFは生産終了しており、ミドルクラスSUVのFペイスにせっかく追加されたプラグイン・ハイブリッド(PHEV)のRダイナミックHSE P400e(1172万円)にも残された時間はあまりない。ちなみに2025年はブランド設立90周年に当たるという。

P400eは2.0リッター4気筒ガソリン・ターボ(300ps/400Nm)に142ps/278Nmを生み出すモーター(8段ATに内蔵)を組み合わせた4WDのPHEVで、システム最高出力は404ps、同トルクは640Nmを誇る。容量17.1kWhのバッテリーを積む(WLTCモードでのEV走行距離は68km/普通充電のみに対応)4WDだけに車重は2250kgとなかなかのヘビー級だが、0-100km/h加速は5.3秒という駿足である。

そのパワーを受け止めるべく、当たりは滑らかながらコツコツとした硬質な突き上げをやや感じさせる脚まわりは引き締まっており、ハンドリングは想像以上に俊敏、車名通りにダイナミックである。

派手さはないが上質でスポーティというジャガーの特徴は2025年にデビューするという超高級BEVにも受け継がれるはずだが、Fペイスのようなモデルが消えるのはやはり惜しいのが正直な気持ちである。

文=高平高輝 写真=望月浩彦

(ENGINE2024年9・10月号)