「古墳でこーふん健康体操」を奈良の子どもたちが狂ったように踊っている…悠久の時を越え、地域を越えて愛される古墳の魅力

AI要約

宮崎県西都市で人気の体操「古墳でこーふん健康体操」が奈良県でも注目を集めている。

この体操は古墳をテーマにした楽しいダンスで、子供からお年寄りまで幅広い層に愛されている。

地域を越えて古墳の魅力を広めるため、さいと旗たて会は動画再生数目標を掲げ、PR活動を続けている。

「古墳でこーふん健康体操」を奈良の子どもたちが狂ったように踊っている…悠久の時を越え、地域を越えて愛される古墳の魅力

古墳の街として知られる宮崎県西都市。ここには「古墳でこーふん健康体操」という体操がある。この体操の影響力、動画投稿サイトを通じてじわじわと広がっていて、驚くことに古墳の本場・奈良にも熱狂的なファンが生まれているという。

宮崎県西都市の西都原古墳群。319もの古墳が台地に点在し、古代の人々の暮らしを今に伝えている。この古墳をテーマにした体操がある。

その名も「古墳でこーふん健康体操!」。耳に残る独特な歌詞とメロディーに、元気に踊る古代人が印象的だ。

企画したのは、西都市児童館の指定管理者、NPO法人・さいと旗たて会の児玉さん夫婦。そもそもこれは体操なのか?ダンスなのか?

NPO法人さいと旗たて会・児玉安浩理事長:

どちらの要素もあると思う。「古墳でこーふん」巷にあふれていると思う、それを真剣にやったら面白いかなと。

きっかけは2018年、西都市・宮崎市・新富町の「南国宮崎の古墳景観」が日本遺産に認定されたこと。古墳をPRしようと「古墳でこーふん健康体操」が制作されたという。さいと旗たて会の地道な普及活動で、動画投稿サイトでの再生回数は約7万6000回に。地元では保育園や中学校、西都市の夏祭りなどでも踊られているという。

児童たちは体育の授業で踊ったり、運動場に全校全員が広がって準備体操にしたり。子どもたちには「楽しい踊り」として親しまれているようだ。

ただ、ノリが良すぎる振り付けに、おじいちゃんおばあちゃんからは「難しい」という声も出たとのこと。そのため、座って踊れるアレンジバージョンも公開され、普及に向けた改良も行っている。

西都市児童館・児玉尚子館長:

奈良県の都跡小学校の先生から電話があって、「ぼくのクラスの児童が狂ったみたいに踊っているんですけど、音源をくれませんか」と。そのクラスの子供たちからも手紙が来て「ぼくたちのところにも古墳があります!」って。

「古墳でこーふん健康体操」が、西都市と同じ古墳の街・奈良県の小学生の心をつかんだようだ。

(手紙の内容)

・兄のクラスでも流行りました。先生の息子の幼稚園でも流行ったそうです!

・体操をきっかけに、インターネットで古墳のことを調べたり、宮崎県の古墳を見に行きたいと思いました!

・運動会で踊りました。家で弟と踊り狂っています!

西都市児童館・児玉尚子館長:

奈良は古墳の本場みたいなところなので、また連絡を取り合って、古墳の輪が広がっていけばいいなと思う。

悠久の時を越え、地域を越えて愛される古墳。中にはこの体操をきっかけに西都市に足を運んだ奈良県の男の子もいるとか…さいと旗たて会が目指すのは、動画の100万回再生。そして、古墳の魅力のPRだ。

NPO法人さいと旗たて会・児玉安浩理事長:

古墳とずっと一緒に育ってきたから、かけがえのないものであることは確か。古墳を全国の人に知っていただいて、体操していただいて、健康になってほしいと思う。

(テレビ宮崎)