フェラーリ初の4ドア4シーター「プロサングエ」で京都・金沢・松本500kmを走ってみたらどうだった?

AI要約

プロサングエはフェラーリ初の4ドア4シーターであり、SUVのような外見を持ちながらGTと呼ばれるモデルだ。500kmのドライブを通じてその性能を確かめた。

京都、金沢、松本を巡るグランドツアーでプロサングエはスポーツカーのような操縦性とパワーを見せ、市街地でも扱いやすいことが評価された。

プロサングエのエンジンやメカニズムが一体となり、使い勝手の良い一台であることを実感した。YouTube動画でその魅力を確認できる。

フェラーリ初の4ドア4シーター「プロサングエ」で京都・金沢・松本500kmを走ってみたらどうだった?

 プロサングエはフェラーリ初の4ドア4シーターである。SUVのような見た目だが、フェラーリはプロサングエをGTと呼ぶ。GTつまりグランドツーリングカーのことである。なぜフェラーリはそう呼ぶのか。その理由を知るためにプロサングエを駆り、約500kmのドライブを行った。

その行程は京都~金沢~松本を3泊4日で走ることとなった。まずは、京都市内を出発する。普段は観光で訪れる祇園の街をプロサングエで走り抜けるのは不思議な気分だ。河原町あたりの片側二車線道は路上駐車が多くあり、最初は2mを超える全幅に気を使ったがじき慣れた。

琵琶湖を抜け、たいした疲労もなく金沢に到着。260kmを走ったのだが、6.5リッターV12(NA)エンジンは最高出力725PS、最大トルク716Nmを誇り、どの回転域でも、どの速度域でも2tのボディを軽々と運んでくれた。

翌日は松本を目指す。途中、白川郷に立ち寄ったり、かなりタイトなワインディングを走ったりもした。

SUVのような見た目だが、プロサングエの最低地上高はそんなに高くない。トランスアクスルを採用し、リアにはトランスミッションが配される。まるでスポーツカーのようなメカニズムだ。それゆえ、V12エンジンをフロントに載せているのに、フロントヘビーさをまったく感じさせない。タイトなワインディングを右へ左へ、思いのままにドライブできた。エキゾーストのサウンドも12気筒のそれで、本当に走って楽しい車だ。

その一方で、低回転からパワーがあるので、街中では12気筒の存在をいい意味で感じない。実用車に徹してくれるのもユニークだと思った。

果たして、京都~金沢~松本のグランドツアーでプロサングエはどのような表情を魅せたのか? 気になる方はぜひYouTube動画をご覧ください。

Text:荻山尚