「お帰り、ご飯あるよ」「何それ、イヤミ?」凡人夫が悔し涙。「仕事がデキる妻の、あまりにも扱いにくい人格」

AI要約

政府主導で女性活躍推進施策が打たれ、女性管理職比率の向上が目指されるが、目標達成には至らず。

横田紀明さんの妻は能力が高く、積極的でしっかりした性格だが、夫婦仲は悪化し離婚秒読み状態。

仕事で出会った妻と音楽を通じて距離を縮め、結婚したが、夫婦間でのコミュニケーションの不一致が浮き彫りになっている。

「お帰り、ご飯あるよ」「何それ、イヤミ?」凡人夫が悔し涙。「仕事がデキる妻の、あまりにも扱いにくい人格」

政府主導で女性活躍推進施策が打たれたのは、2003年のことだった。小泉純一郎内閣は、「女性管理職を増やし、2020年までに30%にする」と目標を掲げた。

しかし、この目標は年々後ろ倒しされ、2022年7月発表のデータでは、女性管理職比率は9.4%(帝国データバンク調査)に留まったままだ。

「妻のほうが仕事ができるというのは、男として微妙なものがあります」と語るのは、損害保険会社に勤務する横田紀明さん(仮名・35歳)だ。妻は同期入社した女性で、結婚6年だが、レスは4年、すでに離婚秒読みだという。

「妻とは部署混合の飲み会で知り合いました。イケイケな男の先輩が、新卒のかわいい女子社員にお酒をすすめていたんですけれど、妻がそれに気づいて“私がいただきますよ”と代わりに飲んで、先輩を撃退。“強い人だな”と思いました」

妻はキッパリとした性格だった。おかしいことには「NO」といい、意義がある仕事は全力で頑張った。顧客はもちろん、保険代理店のケアもきめ細かに行い、新規開拓もしていった。

「妻は体育会系で熱血。頑張るタイプなので、地方の有力者からのウケがいい。“新人のエースだ”と言われていました。僕は地味にコツコツ頑張るタイプ。勉強もそうですが、着実に穴を埋めていくタイプです」

そんな二人の距離を縮めたのが音楽だった。共通のバンドが好きなことを偶然知り、一緒にライブに行くうちに、妻の方からアプローチをしてきたという。2人が27歳の頃だ。

「それまで地味で控えめで受け身の子とばかり付き合っていたから、妻が新鮮でした。妻はいつもパンツスーツで“女らしさ”を意図的に消しているタイプ。そういう女性が、僕の前だけ、可愛い服を着たり、アクセサリーをつけたり、髪を巻いたりすることにグッときた」

紀明さんの容姿は整っている。涼しい目元をしており、背も高く筋肉質だ。きっとモテるだろう。

「女性から告白されることは昔から多かったです。でも僕、積極的な女はダメなんです。交際する女性の条件は、僕より背が低く、年下というのが絶対条件。できれば男を立てるような女性が好き。でも、結婚相手は別でした。まあ、妻は僕より背が低いですが」

控えめな女性が好き……それは紀明さんが父親不在の家庭で育ったことが大きい。

「母と姉は医師、妹は音響の技術者で、みんな専門職で活躍中。僕だけ地味な会社員で、成績もパッとせず、見下されて育ちました。だから僕を崇めてくれる女性がいいと思っていた。でも、実際に付き合うとうまくいかない。依存されると重いと感じるし、レストランなどで“あなたと同じでいい”と僕に決断を委ねられるのも嫌だった。また、出がけに服やメイクが決まらないと待たされるのにもうんざりした」

妻との距離を縮めたのは、前に付き合っていた女性と別れてすぐのタイミングだった。

「決断が早く、努力を惜しまない彼女のことがどんどん好きになって行ったんです。そして、とんとん拍子で結婚。ウチの家族も“あんた、いい女性を選んだね”と喜んでくれました」

妻もベッドで積極的だった。「今までの女性との行為はなんだったんだ」とめまいがするほどだったという。