娘が突然帰らぬ人に 涙も出ぬと言う母が、突然はじめた謎行動は<実録マンガの舞台裏>

AI要約

介護職13年の現役ケアマネジャーが、周囲で起こるドタバタな日常をマンガにした『へもでもできるもん』。今回は、元気だった娘が突然亡くなり、変わり果てた玉子さんの様子が描かれる。

玉子さんは突然、いつもと違う行動をとり始め、周囲を困惑させる。その異変により、一家の未来が不安定になっていく。

ケアマネージャーが訪問しても玉子さんは混乱し、自分の世界に入り込んでいるように見える。看取りの場面に立ち会うことは稀であり、ケアマネージャーは事後報告を受けることが多い。

娘が突然帰らぬ人に 涙も出ぬと言う母が、突然はじめた謎行動は<実録マンガの舞台裏>

介護職13年の現役ケアマネジャーへもが、周囲で起こるドタバタな日常をマンガにした『へもでもできるもん』。夫の介護をしている妻の行動がおかしい!? 「介護者(介護をしている人)に異変が起きたとき、どうなってしまうのか」がテーマの新章2話目。鳥野玉子さん(82歳)は、夫の介護をしつつも娘や孫と3世代4人で楽しく暮らしていました。そんな幸せ一家に起きた、突然の悲劇。いつになくシリアスな展開に目が離せない……! この時の様子を、作者のへもに聞きました。

鳥野さん一家を襲った悲劇。それは、元気に働いていた娘・飛美子さん(50歳)の突然死でした。「泣くにも泣けないの……」と、ひたすらにボーッとする玉子さん。ところがいきなり立ち上がり、バッグに服を出したり入れたりと、奇妙な行動を繰り返します。明らかにいつもと違う玉子さんの様子に困惑するへも。これから一家はどうなってしまうのか!?

まさに今回描いたとおりで、僕が訪問している間も玉子さんは心ここにあらずでした。突然「支度しなきゃ」と言って荷物を整えだしたり、階段の上り下りを繰り返したりしていました。

声をかけようとしたのですが無視。「忙しいのよ」と反応するだけで何も聞いてくれない。自分の世界に入ってしまっているようでした。

徐々にそうなっていった印象です。訪問のとき「あれ? 前回こんなだったっけ?」と思いました。

半年に1~2人くらい亡くなりますが、看取りの場面に立ち会うことはまずありません。ケアマネがお葬式に出ることもなく、どちらかというと事後報告を受けることが多いですね。

『へもでもできるもん』は、「なかまぁる」(朝日新聞社)のウェブサイトで連載中。