熊本県内の新型コロナウイルス感染者、5類移行後で最多に 6週連続増加、県内全域で広がり

AI要約

熊本県内で新型コロナウイルス感染者が増加傾向にあり、最多の2106人が報告された。

感染者は年齢を問わず広がっており、梅雨時期の換気不足も影響している可能性がある。

一方、手足口病は減少傾向にあり、他の感染症も報告されている。

熊本県内の新型コロナウイルス感染者、5類移行後で最多に 6週連続増加、県内全域で広がり

 熊本県が18日に発表した8~14日の感染症情報によると、新型コロナウイルスの感染者は2106人で、昨年5月に感染症法上の位置付けが5類へ移行した後、最多となった。6週連続で増加しており、県内全域で年齢を問わず感染が広がっている。県健康危機管理課は「新たな感染拡大の局面に入っている」として、注意を呼びかけている。

 県内80の定点医療機関から報告された感染者数は前週比1・44倍で、1定点当たり26・33人。特に多い地域は、有明保健所管内が定点当たり51人、人吉保健所46・4人、水俣保健所43・33人。全国的に感染者が増えており、特に九州での増加が目立つという。

 同課は感染拡大の要因の特定は難しいとしながら、「梅雨時期の雨や暑さで換気が不十分だったことが一因になった可能性もある」と指摘。基本的な手洗いや手指消毒のほか、エアコン使用時の定期的な換気、混雑したバスや電車でのマスクの着用などを呼びかけている。

 手足口病(50定点)は前週比31人減の721人。5週間ぶりに減少に転じた。菊池、有明、熊本市保健所管内での発生が目立つ。

 全数報告分は結核が5人、腸管出血性大腸菌感染症が4人、梅毒、百日ぜきが各2人、レジオネラ症、播種[はしゅ]性クリプトコックス症が各1人だった。(丸山伸太郎)