「もう写真や条件にダマされるのはイヤ!」いまや44%が婚活アプリで結婚。ネット婚活が向いている人・いない人

AI要約

25~44歳女性の就業率は上昇し続け、約8割が働く女性という現代。女性の生涯未婚率も増加しており、婚活に悩む働く女性も増えている。

アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーの伊藤友美さんによると、ネット婚活で結婚を決める女性も増えている。

S美さんの話を通じて、ネット婚活はマメな性格の人に向いており、婚活アプリを積極的に利用する姿勢が成功につながる。

「もう写真や条件にダマされるのはイヤ!」いまや44%が婚活アプリで結婚。ネット婚活が向いている人・いない人

25~44歳女性の就業率は上昇し続け、約8割が働く女性という現代。それに合わせて、女性の生涯未婚率も増加の一途を辿っています。 結婚をしたいけれど出会いがない、成婚に至らないということはなぜ起きるのか、働く女性は婚活にどのような悩みを抱えているのでしょうか。

アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーの伊藤友美さんのもとには、さまざまな悩みを抱える婚活女性が訪れます。

今回の働く女性の「婚活ストーリー」は、ネット婚活で結婚を決めた2人の女性を紹介します。

※プライバシーに考慮して、事実関係の一部を変更しております。

【働く女性の婚活百景 #19】

S美さんは、外資系企業で契約社員として働く39歳。35歳のときに婚活を始めようと思い立ち、出会いの場を求めて行動を起こします。

当初は、いわゆる「自然な出会い」を望んでいたS美さんは、まずは自分が興味のあるワインの会に参加してみることにしました。共通の趣味を持つ相手となら、会話が弾み、結婚した後も一緒に趣味を楽しむことができると思ったからです。

S美さんが参加したのは、都内で不定期に開催されているワインの会です。期待通り、会には同世代と思われる男性が大勢参加していました。

ところが、実際に話をしてみると、かなりの割合で既婚男性が参加していることがわかったのです。参加者を独身に限定している会ではないので、当然といえば当然のこと。おいしいワインを飲みながら、すてきな男性と会話を楽しむにはよいのですが、それでは婚活にはなりません。

もちろん、習い事や趣味のサークルで出会った人同士が結婚するケースがないわけではありません。男性の参加率が比較的高いのは、ビジネスマン向けの英語教室や資格試験のための講座などです。ただし、参加者の目的はあくまで勉強。そこは忘れないようにしましょう。

S美さんに相談されて、私はネット婚活をおすすめしました。もちろん結婚相談所でもよいのですが、行動力があってマメな性格のS美さんには、ネット婚活が向いていると思ったからです。

2022年の調査(※)では、広義の婚活を通して結婚した人のうち、出会いのきっかけとして一番多かったのは「婚活サイト」(44.0%)です。※「婚活実態調査2023(リクルートブライダル総研調べ)」

スマホさえあれば手軽に始められることもあり、ネット婚活はいまや婚活の主流といえます。とはいえ、ネットでの婚活は、向いている人と向いていない人がいるので、注意が必要です。

ネット婚活に向いているのは、ひとことで言うと「マメな性格の人」です。たとえば婚活アプリに登録したら、1日に少なくとも3回はログインして、新しい情報をチェックすることが苦にならない人。「気づいたら、1週間放置してしまった」というような人は、ネット婚活にはあまり向きません。

ちなみに、婚活アプリに登録したS美さんは、出勤前、お昼休み、退社後、夜寝る前の計4回、ログインすることをルーティンにしていました。気になった人にはすぐに「いいね」を送り、メッセージにはできるだけ早く返信をする。そういう対応を仕事の合間にサクッとこなせるS美さんのような人は、ネット婚活との相性がいいといえます。