藤井聡太王位が連勝か渡辺明九段がタイに戻すか、王位戦第2局始まる 午前のおやつをそれぞれ注文

AI要約

将棋の藤井聡太王位と渡辺明九段による第65期王位戦7番勝負第2局が始まった。

渡辺九段は相掛かりの戦型を選択し、序盤から攻め合いが続いている。

藤井王位は連続5期目の獲得を目指し、渡辺九段は20年ぶりの再挑戦となる。

 将棋の藤井聡太王位(21)=竜王・名人・王座・棋王・王将・棋聖との七冠=に渡辺明九段(40)が挑戦する第65期王位戦7番勝負第2局は17日午前9時、北海道函館市の「湯元 啄木亭」で対局が始まった。先手の渡辺九段は第1局で千日手の指し直し局で先手となった一番と同じ、お互いの飛車先を付き合う相掛かりの戦型を選択。藤井王位も応じた。持ち時間8時間、2日制の本局は18日夜、決着の見込み。

 藤井王位は30手目に角交換に持ち込み、攻め合いも含みの序盤戦に。対局開始から1時間が経過して、午前のおやつが運ばれた。両者ともパイまんじゅう「ロマネスク函館」を選択。第1局と同様に藤井王位は控室に、渡辺九段は対局室に運んでもらった。ドリンクは藤井王位がトマトジュース、渡辺九段はアイスコーヒーを注文した。

 第1局は振り駒で藤井王位が先手で始まり、80手で同一局面が4回出現する千日手。先後を入れ替えた指し直し局では持ち時間が1時間以上多かった渡辺九段が優位を築いたものの、終盤で渡辺九段が詰み筋を逃した一瞬のすきを突いて藤井王位が先勝した。

 両者のタイトル戦での対戦は過去5戦で藤井王位が獲得4、防衛1で5連続制覇。公式戦対局は藤井王位の21勝4敗で3連勝中。藤井王位は今回防衛すれば連続5期獲得となり、先に権利を得た棋聖に続いて永世王位の資格を得る。渡辺九段は22年連続のタイトル戦登場。昨年の名人戦で藤井六冠(当時)に敗れ、20年保持し続けたタイトルを失い無冠となって以来の舞台だ。