【”怖面白い”作品3選】後ろに誰かいる……?夏の夜が涼しくなるオススメ漫画

AI要約

怖い話が好きな親子のエピソードと、怖い物語を紹介する記事。

怪異譚や怖い話が特集される3冊の本の紹介。

怖い話の漫画化やホラー漫画の魅力についての紹介。

【”怖面白い”作品3選】後ろに誰かいる……?夏の夜が涼しくなるオススメ漫画

怖い話は好きですか? 先日、小学1年生の娘が「3階の3番目のトイレには花子さんがいるって皆が話してるよ」と言ってきて、令和の今でも⁉と、怪談の求心力、伝播力に驚きました。ちなみに私は怖い話が大好きです。今回は、夜中に一人で読むと後悔必至、背すじが冷える3冊をご紹介!

  『営繕かるかや怪異譚』は、住居で起こるさまざまな怪現象を、「営繕 かるかや」の尾端という青年が建物を修繕(営繕)することで鎮める怪異譚。自らを「単なる大工です」と名乗るとおり、霊視や除霊をするわけではなく、ただそこで起こる話を聞き、当事者が暮らし続けられるように建物を“整えて”くれる。異形の者を排除するのではなく、無理のない形での共存が叶う場所に改修してくれるんです。……と聞くとなんだか心温まる話のようですが、これがしっかり怖い! 中でも引っ越し先の家のいたる場所に老人が現れる『異形の人』の読後は、浴槽の蓋やクローゼットの扉を開けるのをためらうほど。小野不由美さんの大人気原作と併せて読むとおもしろさ倍増です。

 最恐ネットラジオ『禍話』に集まった400以上の怖い話から、11話を厳選して漫画化したのが『禍話 SNSで伝播する令和怪談』。友人を裏切ってしまい自責の念にかられる女性に、死んだはずの友人が会いに来る『で、どうする?』や、朝まで決して開けてはいけないと言われるふすまの向こうから奇妙な音が聞こえてくる『扇風機の家』など、読みやすい短編集ながら尾を引く怖さです。11月には2巻も発売予定。

 最後は“ホラー漫画の女王”犬木加奈子さんの代表作『不思議のたたりちゃん』を推したい! 懐かしいと思われた方はきっと同世代ですね。いじめられっ子のたたりちゃんがいじめっ子たちに「たたり~」と叫んで正義のお仕置きをするホラー作品。初出は ’90年代ですが、今読み返してもおもしろい。大人になった今でも心のどこかにたたりちゃんがいるようで、先日ぶつかりおじさんの被害に遭った際、反射的に「たたり~(怒)」と浮かんでしまいました。

 家族が寝た深夜、リビングに一人きりで買いだめしておいた怖~い漫画を読むのが楽しみ。あれ、誰もいないはずの部屋から足音が聞こえるのでちょっと見てきますね。