韓国・咸安(ハマン)の伝統的なお祭り「落火ノリ」、日本人観光客600名限定イベント。外国人向けは初開催

AI要約

JATA(日本旅行業協会)と韓国観光公社が共同会見を実施し、日本からの海外渡航者数が低迷する中、韓国への渡航者数が上昇していることが報告された。

韓国観光公社とJOTCが共同で企画旅行・団体旅行の販売コンテストを行うことが発表され、特にソウル以外の都市に魅力を感じてもらう取り組みが注目されている。

さらに韓国観光公社が日本向けのイベント「JAPAN DAY」を開催することが決定し、外国人観光客も参加できるようになる予定だ。

韓国・咸安(ハマン)の伝統的なお祭り「落火ノリ」、日本人観光客600名限定イベント。外国人向けは初開催

 JATA(日本旅行業協会)は7月11日、霞が関の本部で韓国観光公社との共同会見を実施した。

 JOTC(アウトバウンド促進協議会)韓国ワーキンググループ 座長/日本旅行ツーリズム事業本部 海外旅行推進部 部長の本多寿彦氏によると、日本から海外への総渡航者数(2023年)はコロナ前(2019年)と比較して48%にとどまっているが、韓国への渡航者数は71%と平均を大きく上回っているという。

 一方で短期滞在が多い、ソウルへの一極集中などの傾向がみられることから、できるだけ長く滞在してもらう、ソウル以外の都市にも魅力を感じてもらえるように、韓国観光公社と共同で企画旅行・団体旅行の販売コンテストを行なうと発表した。

 企画旅行は「2024韓国絶品グルメ30選商品コンテスト」と題して、2019年に制定した「韓国絶品グルメ30選」を1か所以上取り入れ、各地の伝統市場など地方活性化につながる要素を組み込み、専用ロゴを付した旅行商品が対象。

 韓国観光公社 日本地域センター長兼東京支社長のキム・グァンミ氏は、「日本の渡韓者数は2024年1月~6月で142万8000人と、2024年の目標である330万人の半分に届いていない状況。旅行会社、航空会社と連携して閑散期の対策や潜在層への働きかけなど積極的に取り組みたい」とアピールした。

 最後は、韓国観光公社 東京支社 次長のヤン・ナニョン氏が、慶尚南道 咸安(ハマン)郡 無尽亭(ムジンジョン)で年に一度開催される伝統的な火祭り「咸安落火ノリ」を紹介した。

 落火ノリは、地域保存会のメンバーがオークの木から手作りした炭を、紙と布を使って1つずつ縄状に編み、池の上で点火するもの。ドラマなどの影響で2023年ごろから注目されているものの、予約が取れず地元客も観覧が難しい状況という。

 そこで2024年は初の外国人向けイベントとして、10月31日に「JAPAN DAY」を開催。日本人観光客600名限定で、旅行代理店などを通じて参加できるとのこと。詳細は8月ごろに特設サイトを公開予定。