比叡山延暦寺でぼや、国宝・根本中堂の工事用足場付近から出火し柱の塗装が変色…大規模改修中

AI要約

大津市の比叡山延暦寺で根本中堂の工事用足場付近から火災が発生し、延暦寺の重要文化財に影響を及ぼした。

火災の原因は不明でけが人はいなかったが、根本中堂と廻廊の改修工事が進行中であり、被害が拡大する可能性がある。

滋賀県警が原因を調査中であり、火災の影響を受けた文化財の修復に向けた対応が必要とされている。

 6日午後11時10分頃、大津市の天台宗総本山・比叡山延暦寺で、大規模改修中の「根本中堂」(国宝)の工事用足場付近から出火、投光器や配線などを焼き、約40分後に消えた。けが人はなかった。同寺によると、根本中堂の中庭を囲む「廻廊(かいろう)」(重要文化財)の柱1本の塗装が縦約110センチ、横約30センチにわたって熱で変色したという。

 出火当時は夜間で作業は行われておらず、滋賀県警大津署などが原因を調べている。

 根本中堂と廻廊は、2016年度から約60年ぶりの大規模改修が行われており、27年12月に完了する予定。