【大学生活とお金】「母のようになりたい」 夢を追う女子大生、家賃2.7万円のアパートでひとり暮らし

AI要約

清水ゆかりさんは桐生大学医療保健学部で看護師と助産師の資格を取得するために一生懸命勉強している。家族の影響や友人の病気の経験から看護師になる夢を持ち、助産師の道も選択した。

1日のスケジュールやアルバイト、自炊の工夫、仕送り額など奮闘する学生生活を送っている清水さん。授業や実習、アルバイトをこなしながら、自らの進むべき道に向かって頑張っている姿が伺える。

清水さんの学生生活は母親のサポートもあり充実しており、看護師と助産師という二つの資格取得に向けて着実に進んでいる。

【大学生活とお金】「母のようになりたい」 夢を追う女子大生、家賃2.7万円のアパートでひとり暮らし

桐生大学医療保健学部に進学した福島県出身の清水ゆかりさん(仮名)は、キャンパス近くのアパートで一人暮らしをしています。幼い頃から憧れていた看護師と助産師になるために、勉強やアルバイトを頑張る清水さんに、学生生活にかかる費用などを聞きました。

――なぜ桐生大学への進学を決めたのですか。

看護師と助産師の2つの資格が取得できることに魅力を感じたからです。

私の母は現役の看護師です。幼い頃から母が働く姿を見てきたこともあり、ずっと看護師になりたいと思っていました。また、小学校高学年のときに親しい友人が白血病で亡くなったという経験も影響しています。家族ぐるみで付き合っていたので、今でもその家族と顔を合わせるのですが、当時の看護師さんに対する感謝の思いを何度も聞いていて、看護師という職業に憧れを持ちました。

看護師に加えて、助産師もめざしている理由は、私自身が小さく生まれて、1カ月ほど保育器の中に入っていたと聞いていたからです。親から「いろいろな人に助けられて育った」という話を聞いて、助産師の素晴らしさを改めて感じ、助産師という道も選択肢に入れたいと考えました。

――大学に合格したときは、看護師のお母さまも喜んだのではないですか。

母からは看護師という仕事は楽ではないということを聞いていて、積極的に勧めてきたことはありませんが、私が看護の道に進むと決めてからはずっと応援してくれていました。大学に入ってからも実習のアドバイスをくれたり、ちょっとした相談事に乗ってくれたりして、心強いです。

――1日の平均的なスケジュールを教えてください。

朝8時に起きて身支度を整え、家から歩いて10分弱の場所にあるキャンパスに9時ごろに着きます。医療保健学部は必修授業が多いうえに、血圧測定などの演習授業もあるので、平日は授業が詰まっていることが多く、16時半まで授業を受けています。

勉強や演習が忙しいため、サークル活動はしていません。その代わりに週2~3日、17時半から22時ごろまで焼き肉屋でホールのアルバイトをしています。自宅からアルバイト先まで自転車で5分ほどなので、すぐ家に帰ることができます。帰宅後は家事をしたり、お風呂に入ったり、趣味の読書や動画観賞をしたりして、午前0時半ごろに寝ています。アルバイトがない日は、友達と伊勢崎市にあるショッピングモールにご飯を食べに行くこともあります。

――アルバイトはどのように見つけたのですか。

インターネットで見つけました。時給は1000円で、ほかのバイト先に比べて少しだけ時給が高いのと、家から近いうえにまかないがおいしくて、働きやすいです。シフトの融通が利きやすく、実習や帰省の都合をつけやすいのもありがたいです。周りの友人たちも、大学の近くにあるスーパーやドラッグストアなどで、週2~3日アルバイトをしています。

――自炊はしていますか。

はい。基本的にランチはお弁当を持参しています。簡単に作れるおにぎりと、スープジャーに入れたスープを持っていくことが多いです。また、大学構内にある学生レストランで食事をすることもあり、個人的にはカレーがお気に入りです。ワンコイン以下でボリューミーなカレーを食べられます。

夕飯も、自炊することが多いです。大学の隣に「やましろや」というスーパーがあり、肉や魚など曜日ごとに特売日が設けられているので、特売日にまとめて買って、冷凍するように心がけています。

――仕送りはどれくらいですか。

月々の仕送り額は、決まっているわけではありません。自分で支払っている食費や水道光熱費、娯楽費が足りなくなりそうだったら、親から自由に使っていいと言われている銀行口座があるんです。でも、あまり大きな額を引き出すのも気が引けるので、多くても月2万円ほどしか使っていません。