「最後までお話を聞かずに切断する場合があります」 救急車の適正利用を呼びかけ 東京消防庁に称賛の声「それで良い!」

AI要約

東京消防庁が熱中症やその他の救急要請が急増している状況に対応し、救急車の適切な利用を呼びかけている。

熱中症による救急搬送者数が増加しており、救急隊員の健康や緊急通報の必要性が強調されている。

不要不急の電話に対する対応や緊急通報の重要性について、市民に理解を促している。

「最後までお話を聞かずに切断する場合があります」 救急車の適正利用を呼びかけ 東京消防庁に称賛の声「それで良い!」

 猛暑日が続く影響により、熱中症の疑いなどで救急車が出動する件数が増加しています。しかし、各エリアに配備されている緊急車両の数には限りがあるため、出動要請が重なると到着まで時間がかかる場合が。東京消防庁の公式X(ツイッター)アカウント(@Tokyo_Fire_D)では、出動件数が4日間連続で非常に多い状況を説明。「適時・適切な利用にご協力をお願いします」と呼びかけています。

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「約26秒で1件」の書き出しで、7月30日に東京消防庁は、救急車の「適時・適切な利用」を呼びかけました。投稿によると、救急出動件数は4日連続で3000件を超えているといいます。さらに、前日29日は3284件と「統計開始以降、救急車の出動件数が多い10日(ワースト10)のうち第3位でした。これは、約26秒に1件出動していることになります」と、ひっ迫している状況を伝えました。

 救急要請は熱中症に限りませんが、暑さとともに熱中症による救急搬送される人の数も増加しています。消防庁の速報値によると、最新の1週間(7月22~28日)の全国の熱中症による救急搬送者数は1万2666人。前々週が6194人(7月8~14日)、前週(7月15~21日)が9078人なので、大幅に増えていることがわかります。

 こうした状況から、投稿のリプライ(返信)には、「救急隊員の健康が気になります」「この呼びかけは切実であるなど思うと同時に、それで呼ぶの躊躇する人ほど本当に必要な人なんだろうとか思うと切ないよね」といった声が。さらに、「救急車を呼ぶか迷ったときは #7119 東京消防庁救急相談センター」への連絡を促すコメントも、多く寄せられています。

 また、同庁は「不要不急の電話については、最後までお話を聞かずに切断する場合があります。ほかの緊急通報を優先するための措置ですので、ご理解をお願いします」とツリーの形でリプライ(返信)もしています。必要な人に一刻も早く対応できるよう、災害救急情報センターのオペレーションに理解を求めました。

 けがや急病などのときいち早く応急処置を行い、医療機関へ搬送してくれる救急車は、市民の“命綱”とも呼べる存在です。一方で、不要不急の用件で救急要請するケースがあり、以前から問題視されてきました。

 そうした背景もあることから、引用リポストには「ぜひ」「GJ! それで良い!」「“不要不急の電話の切断”それで良いと思うよ」など、同庁の対応を支持する声が上がっています。