世界最大「コモドオオトカゲ」、東山動植物園で飼育へ 国内園で唯一

AI要約

名古屋市の河村たかし市長が世界最大級のトカゲ「コモドオオトカゲ」を東山動植物園に導入することを発表。

コモドオオトカゲは迫力ある巨体と素早い動きで知られ、絶滅危惧種とされている。

上野動物園から来園する13歳の「タロウ」を飼育し、市は同園の目玉として位置づける予定。

世界最大「コモドオオトカゲ」、東山動植物園で飼育へ 国内園で唯一

 名古屋市の河村たかし市長は8日の定例記者会見で、世界最大級のトカゲ「コモドオオトカゲ」を東山動植物園(名古屋市千種区)に導入すると発表した。現状では国内唯一の飼育となり、「コモドドラゴンとも言います。中日ドラゴンズとはちょっと違います」などとアピールした。

 「恐竜の生き残り」とも呼ばれ、分厚い皮に覆われた迫力ある巨体と素早い動きが特徴。国際自然保護連合(IUCN)が絶滅危惧種(EN)に指定している。過去に上野動物園(東京都)や円山動物園(北海道)で飼育例がある。

 導入されるのは上野動物園が所有し、シンガポールで飼育されている雄の「タロウ」で、全長270センチ、体重80キロの13歳。日本に戻されることになったが、上野動物園では飼育する場がなく、飼育を望んでいた東山動植物園に打診があった。

 同園ではゴリラ舎を転用し、紫外線を発する照明などを備えた飼育場を用意。18日に来園し、1カ月ほど慣らした上で展示される。

 市は同園の目玉にしようと2018年から導入を目指し、河村市長は選挙公約にも掲げていた。河村市長は「楽しみにしてほしい。子どもの科学的好奇心を育てるのに非常に良い」と話した。【川瀬慎一朗】