【40代・50代「更年期治療」をアップデート!⑥】女性も助けてくれる男性ホルモン「テストステロン」を味方につけたい!

AI要約

女性における男性ホルモンであるテストステロンについて、産婦人科医の吉形玲美さんが解説。女性体内でも分泌されており、更年期以降に重要な役割を果たすことを説明。

男性ホルモンの役割や増やし方についての具体的な情報を提供。運動によってテストステロンが増えることを示唆し、その効果について説明。

テストステロンが血流や筋肉、骨を強化し、更年期太りを防ぎ、やる気や元気につながることを強調。

【40代・50代「更年期治療」をアップデート!⑥】女性も助けてくれる男性ホルモン「テストステロン」を味方につけたい!

OurAgeでは産婦人科医の吉形玲美さんにいつも、女性ホルモンと更年期について教えていただいているが、今回は“女性における男性ホルモン”のお話だ。男性ホルモン「テストステロン」が男性だけのものと思っている人、いないだろうか? 今回はぜひ、この知識をアップデートしよう。

「こんにちは。産婦人科専門医の吉形玲美です! 今日は、何かと誤解の多い男性ホルモンのことをお話ししようと思います。

そもそも、男性ホルモンは男性だけのものではなく、女性の体内でも分泌されています。卵巣や副腎でつくられているんですよ。

閉経に伴って女性ホルモン『エストロゲン』はほぼ0になりますが、男性ホルモン『テストステロン』はあまり変化しません。そのため、男性ホルモンのほうが優位になり、稀にヒゲが濃くなったりすることも…。

よく『年をとるとオンナはオジサン化する』などと言われたりするのは、そんな理由からだと思います」

《男性ホルモンの役割を見てみると…》

● 筋肉や骨の質を高める

● 血管を若々しく保つ

● バランス感覚や運動機能を向上させる

● 社会性を高める

● 認知力を上げる

● 決断力・判断力・やる気を高める

● 気力を高める

● リーダーシップを発揮する

● 好奇心・競争心を保つ

● 性欲を強くする

「こんなところでしょうか。更年期以降は、少なくなった女性ホルモンの代わりに、心にも体にも男性ホルモンがとても必要。年齢を重ねてもテキパキと頭を働かせ、段取りよく仕事や家事をこなすには、男性ホルモンの力を借りるが勝ちです。

むしろ意識的にテストステロンを増やすように努めたいもの。これはムキムキになるとかいう話じゃなく、自然な話として覚えておいてほしいのですが、テストステロンは運動によって増えることがわかっています。自分の内なるテストステロンを増やすことができるのです。

テストステロンが増えれば、血流がよくなり、骨や筋肉が強くなって更年期太りも防いでくれます。何より、やる気や元気の元になりますね」