夏の間の演習量が中学受験合格のカギ! 夏を無駄にしないための心得とは?

AI要約

夏の間の演習量が中学受験の合格にとって非常に重要であること。

人は授業を受けるだけでは成長できないため、演習が必要であること。

特別講座よりも演習時間を確保することが重要であること。

夏の間の演習量が中学受験合格のカギ! 夏を無駄にしないための心得とは?

 開成番長こと、個別指導塾テスティー塾長の繁田和貴です。 今回は、皆さんのお子さんが中学受験の合格をつかむためには、夏の間の演習量がとても重要であることをお伝えします。※繁田さんは開成中学・開成高校を経て、東京大学経済学部を卒業。開成在学時代には数々の逸話を残してきた通称「開成番長」。現在は、個別指導塾TESTEAの塾長として、開成・桜蔭・東大早慶をはじめとする最難関校に数多くの合格者を輩出している。

 夏期講習で高い授業料を払い、朝から晩まで塾で授業を受けることに時間と気力と体力を注ぎ込む。それなのになぜか力がつかず、2学期の模試で成績が下がり、受験で不合格になってしまう。そんな子がたくさんいます。

「人の成長の原理」がわかっていなければ、皆さんのお子さんもそうなりかねません。親子ともに頑張っているつもりなのに空回り。そんな事態を避けたければ、成長するために何をしなければならないのかをしっかりと理解しておく必要があります。そのするべきことこそが、「演習」なのです。

「授業を受けるだけ」では、人は成長できないんですね。考えてみれば当たり前です。スポーツでも音楽でも、上手な人のやり方を見て学ぶことは大事ですが、見ているだけでその通りに真似できるはずがありません。

 自分で何度も練習をして、ようやく自分の技術として習得できます。それは勉強でも同じです。先生の説明を聞いてやり方がわかっても、それをテストの場で実践できるようになるには練習が必要なのです。

 皆さんのお子さんの夏のスケジュールはどうなっていますか?朝から晩まで授業を「聞くだけ」のスケジュールになっていたりはしないでしょうか。

 もしそうなっていたら、大至急スケジュールの立て直しをしてください。こんなことを言うと、よその塾の先生から怒られるかもしれませんが、余計な特別講座などは取るのをやめて、演習する時間を確保するようにしましょう。

 家にいると勉強をサボってしまう子は、特別講座に行かせたほうがマシかもしれませんが……特に共働きのご家庭では、子どもが日中1人で家にいても、なかなか集中して勉強に取り組めていないというお悩みを抱えがちです。自習室をうまく活用するなど、環境を整えることで何とか対応したいものですね。

 1人だとサボってしまう子も、先生や友達が周りにいると「良いところを見せないと」というプラスのプレッシャーがかかって、頑張ってくれたりするものです。授業の前後に塾で自習する時間を作ったりするのも、勉強のリズムが作りやすくてよいですね。