急な雨にサッと出して着たい! レインウェア「スピード着用」3つの方法
レインウェアは晴れていても必ず山に持っていくべきアイテムであり、突然の雨に備えるために必要とされる。
晴れた日でも登山に必要な理由は、山では突然雨が降ることもあり、防寒着代わりとしても機能するため。
さらに、登山中には傘を持つよりもレインウェアを着用するほうが安全であり、慎重な行動を促す。
レインウェアは晴れていても必ず山に持っていく登山装備のひとつ。
晴れているのに、山に持っていくの? と疑問に思われた方もいるだろう。レインウェアは「登山靴」「バックパック」と並んで登山の「三種の神器」のひとつとも言われるアイテムだ。
この記事では、なぜ晴れた日でもレインウェアが必要なのかを、登山に適したレインウェア、素早く着る方法などと併せて紹介する。
登山にレインウェアが必要なワケとは? 筆者の失敗談とともにその理由を大きく3つ紹介する。
1. 山では突然雨が降ることも 山では、晴れ予報でも雨が降ることはよくある。とくに午後になるに連れて、天気は崩れやすくなる。
筆者も北アルプスの白馬岳(しろうまだけ・標高2,932m)で突然の雨に遭遇したことがある。しかもレインウェアは持っていなかった。
白馬岳頂上宿舎でチェックインを済ませ、身の回り品だけ持って白馬岳山頂に向かった。山頂までは往復1時間ほどで、つい油断してしまった。晴れていたのも束の間、天気は急変し下山途中に雨が降り始めた。頂上宿舎に着くころは全身ずぶ濡れ状態に。
晴れているうえに、往復わずか1時間ほどと油断したのが原因だ。それ以来、短い距離でもレインウェアは必ず携行するようにしている。
2. 防寒着代わりとなる レインウェアは防寒着にもなる。休憩時や風が強い場所を歩くときにレインウェアを着るだけで暖かい。またレインパンツも履くとさらに暖かくなる。
レインウェアは雨の日だけでなく、寒いときの防寒着として活用できる。
3. 傘じゃダメ? 登山中、傘をさして歩くのは危険なのでおすすめしない。転倒など万が一のときに手が塞がっていると対処しづらく、風に煽られてバランスを崩したら転倒や滑落の恐れもある。登山中は両手があくレインウェアを着用しよう。
余談にはなるが、軽量な登山用の傘はいつ使うのか? と疑問に思う方もいるのではないだろうか。軽量な傘は、テントや山小屋などに泊まったときに便利だ。トイレなどちょっと外に出るときレインウェアをいちいち着込まずにすむ。また公共交通機関を利用して自宅から登山口まで移動する場合も、軽量な傘があると装備が重くならずにすむ。