結婚式の「ご祝儀3万円」はバブル時代の常識!? 令和は“3万円”じゃなくても大丈夫なの?

AI要約

結婚式のご祝儀相場は3万円と言われるが、これは適正価格である。

結婚式のご祝儀の歴史的背景や変遷について説明がされている。

結婚式の費用とゲストのおもてなしにかかる費用が関連していることが述べられている。

結婚式の「ご祝儀3万円」はバブル時代の常識!? 令和は“3万円”じゃなくても大丈夫なの?

「結婚式のご祝儀は3万円」。この相場は社会人にとって「暗黙の了解」となっており、3万円より少なく包むと「非常識な人」とレッテルを貼られてしまうこともあるでしょう。しかし3万円のご祝儀を用意することは経済的に難しいと考えている人も少なくありません。

そもそも、なぜ結婚式の相場は3万円となっているのでしょう。本記事ではその歴史的背景と、ご祝儀3万円は適正金額なのかについて解説していきます。

昭和前期から中期にかけて、日本では結婚式を自宅で執りおこなうことが多く、親戚や隣人はその手伝いをしていました。結婚式の食事は、新郎新婦の紹介の場と手伝いへのお礼という意味合いがあり、参列者からご祝儀を受け取るという文化は根付いていなかったのです。

しかし時代が変化して、結婚式を会館あるいはホテルでおこなうことが増え、参列者は「協力者」ではなく「招待される」立場へと変化しました。そのためお祝いの形も「お手伝い」の代わりに「ご祝儀」へ変化していったのです。

このご祝儀の額が3万円になったのは、一説によるとバブル期からといわれています。衣装や食事など結婚式にかかる費用がどんどんグレードアップしていき、それに伴って招待される側のご祝儀の額も増えていったと考えられます。

「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」によると、挙式と披露宴の総額は平均327万1000円でした。このうちゲスト1名当たりにかかる平均費用は、料理・飲物が2万700円、引出物が6000円、引菓子が1400円、プチギフトが300円で、合計2万8400円となります。つまり、「ご祝儀3万円」はゲストのおもてなしにかかる費用とほぼ同じであるということです。

最近は「少人数婚」「地味婚」など費用を抑えた結婚式も増えていますが、それでもゲストのおもてなしにはそれなりのコストがかかります。このように考えると3万円のご祝儀は令和の現在でも適正価格であるといえるでしょう。