夏本番前に節電対策したいです。窓のリフォームや省エネ家電に買い替えると、補助金が出るって本当ですか?
住宅省エネ2024キャンペーンには、子育てエコホーム支援、窓リノベ、給湯省エネ、賃貸集合給湯省エネの4つの補助事業があります。
各事業ごとに補助金の内容や条件が異なるため、詳細な概要を把握して利用することが重要です。
申請期間や予算上限についても注意が必要で、期限内でも早めの申請がおすすめです。
冷暖房費を抑えるには窓のリフォームが有効だと聞いたAさん。しかも補助金が出るケースもある、でも自治体によっては省エネ家電への買い換えに補助金が出るところもあるらしい、と聞いたとのこと。
省エネ対策の補助金はどのような条件なのか、制度や実施している自治体の情報を確認してみましょう。
住宅省エネ2024キャンペーンとは、住宅の省エネ化を支援する4つの補助事業の総称です。4つの事業とは、(1) 子育てエコホーム支援事業、(2) 先進的窓リノベ2024事業、(3) 給湯省エネ2024事業、(4) 賃貸集合給湯省エネ2024事業です。
交付申請期間は2024年3月29日(子育てエコホームは4月2日)から2024年12月31日までですが、予算上限に達した場合には期限内であっても締め切られてしまうので、注意が必要です。それぞれについて概要を確認してみましょう。
(1) 子育てエコホーム支援事業
子育て世帯・若者夫婦世帯に対して、高い省エネ性能を有する新築住宅の取得や、住宅の省エネ改修等を支援する事業です。表1のように条件を満たす住宅の新築または購入の場合には最大100万円、条件を満たすリフォームを行う場合には最大45万円(既存住宅購入を伴う場合は最大60万円)の補助金が受け取れます。
なお、子育て世帯・若者夫婦世帯以外の世帯でも条件を満たすリフォームを行う場合には最大30万円の補助金を受け取ることができます。
【表1】
(2) 先進的窓リノベ2024事業
既存住宅の窓・ドアの断熱性能を向上する改修に対する補助金事業です。住宅の建て方、設置する窓の性能と大きさ、設置方法に応じて5万円から最大200万円の補助金を受け取ることができます。
(3) 給湯省エネ2024事業
高効率給湯器の設置に対して補助金を受け取れます。ヒートポンプ給湯機(エコキュート)の設置に対して最大13万円、電気ヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯機(ハイブリッド給湯機)の設置に対して最大15万円、家庭用燃料電池(エネファーム)の設置に対して最大20万円の補助金を受け取ることができます。
(4) 賃貸集合給湯省エネ2024事業
賃貸集合住宅への小型の省エネ型給湯器の設置に対して追いだき機能がない場合には1台につき5万円、ある場合には1台につき7万円の補助金が受け取れます。この補助金の対象者は賃貸集合住宅のオーナー等です。