あばれる君「昔は名声を得たいだけだった」結婚してから変わった仕事との向き合い方とは【インタビュー】

AI要約

あばれる君が家族や本について語るインタビューを要約すると、サイン会やエッセイ執筆の裏話、家族の大切さについて触れている。

エッセイ執筆時には家族をテーマにしたストレートなタイトルを選んだことや、家族が日常の癒しであることを明かす。

スケジュールの厳しさや提出締切の変更、エッセイの削除に苦労しながらも、完成した本を全国で広める意気込みを語る。

あばれる君「昔は名声を得たいだけだった」結婚してから変わった仕事との向き合い方とは【インタビュー】

 全力のお笑いを軸に、サバイバル、ポケモンカード、料理などバラエティ豊かな特技で活躍の幅を広げる芸人、あばれる君。このほど刊行された初エッセイには『自分は、家族なしでは生きていけません。』(ポプラ社)というストレートなタイトルがつけられている。家族の存在によって変わったという人生、お笑いへの向き合い方、息子とお笑いの関係などを伺うべく、インタビューを行った。

――先日行われた本書のサイン会は大盛況だったそうですね。

あばれる君:僕、自分をまんべんなく好かれているタイプだと思っているから、サイン会みたいなイベントに来てくれるファンの方はいないんじゃないかと思っていたんです。でもピンポイントなところを好きだと言ってくれる人たちがたくさん集まってくれました。

――どんな方たちでしたか。

あばれる君:YouTubeのポケモン対戦生配信もそうだし、独特の言葉遊びやネタが好きですって言ってくれる人がいましたね。そういう人たちと直接会う機会はなかなかないので、普段はどこに隠れていたんだろうと。家族連れの方も多くて幸せな時間でした。

――今回の本は家族が大きなテーマです。書き下ろしのエッセイにすることはご自身で決めたんですか?

あばれる君:小説にも憧れがあって、人生で1回だけ挑戦したんですけど、ちょっと難しすぎました、自分には。だから、もし自分が本を書くならエッセイだなと思っていたんです。クスッと笑えて心がほっこりするようなものを。

あばれる君:そうなんですよ。けっこう読んでいるんです。椎名誠さんとか、(バナナマンのラジオの放送作家などを手がける)オークラさんとか。

――日頃の癒しを考えたときに家族の存在が大きかった、ということですが、家族の大切さが伝わるタイトルですね。

あばれる君:みんなそうでしょうけどね。だから、僕がこんなふうに大々的に言うのも恥ずかしいんですけど、日頃考えていることじゃないとエッセイのお題なんてすぐに尽きますよね。そうなってくると、家族は毎日一緒にいて、毎日変化がありますし、話題に事欠かないんじゃないかなって。いや~でも後半は苦しみました。

――産みの苦しみがあったのですね…。どんなふうに後半を乗り越えましたか。

あばれる君:やる気ですね。普段のネタ作りにしても、後回しにして後悔することが多かったんで。締め切りをしっかり頭に入れて進めました。当たり前のことですけど。

――素晴らしいです。それがなかなかできないものなので…。

あばれる君:でもだんだんスケジュールが厳しくなっていって、2週間で10本エッセイを書かなきゃいけないっていうことがあったんですよ!(笑)最初は「1ヶ月に4本のペースでいきましょう」と言われていたのが、年明けからいきなり2週間で10本に変わっちゃって。提出していたエッセイもいくつか削られちゃって…。ちょっとおかしいんじゃないですか!って僕言ったんですけど(笑)。でもこんなに楽しいんだって思いましたね。こういうデザインにしましょうとか、こういう文章でいきましょうとか、そういうやり取りをするのは。

――じゃあ本が発売された今ではスッキリと…。

あばれる君:はい。もう全国のどこへでも羽ばたいてくれと思っています。