「両親にしてもらっていることが多いから反抗期はなかった」俳優・鈴木福さんがメディア初登場となるご両親とのエピソード、4きょうだいの長男としての思いを語る

AI要約

鈴木福さんのエッセイは、20歳の誕生日に初のフォトエッセイ『鈴木福 フォトエッセイ 笑う門には福来る 20年間の笑顔と感謝』を発売し、生い立ちや20年間の経験などを綴っている。

福さんは楽天的な負けず嫌いで、自分を人と比べず、自分の中でやりたいようにやっている。個性の集まる芸能界で、他の人に比べることなく、自分らしさを大切にしている。

福さんは俳優としての成長を重視し、コメンテーターなどの新しい仕事にも挑戦している。自己批判もあり、苦手な部分もたくさんあると語っている。

「両親にしてもらっていることが多いから反抗期はなかった」俳優・鈴木福さんがメディア初登場となるご両親とのエピソード、4きょうだいの長男としての思いを語る

2011年のドラマ「マルモのおきて」にてブレイクし、数々のドラマや映画に出演して今もなお活動の幅を広げる俳優の鈴木福さんが、20歳の誕生日に初のフォトエッセイ『鈴木福 フォトエッセイ 笑う門には福来る 20年間の笑顔と感謝』を発売! 生い立ちから20年間のすべてを濃密に語っているほか、メディア初出演となるご両親や、ドラマ「妖怪人間ベム」で共演して以来の仲である亀梨和也さんとの対談も収録されています。そんな福さんに、ご自身のことやご家族のことについてお話を伺いました!

――おっとりした優しい印象の福さんですが、エッセイを読むと小さい頃から負けず嫌いな一面もあるのかなと感じました。

鈴木福さん(以下、敬称略):はい。ただ、“楽天的な負けず嫌い”だと思います。前向きというか、長く引きずらないというか。例えばオーディションに落ちて悔しくて泣いても、次に向かっていける切り替えはすぐにできるタイプだと思います。割と母がそういうタイプなので、似ているのかもしれません。

お芝居に関してもできないことはまだまだ多いし、バラエティやコメンテーターのお仕事でも「あのとき、もっとこういうことが言えたな」とか、振り返って反省することもありますが、次に活かせたらいいかなって思うんですよね。本当に発言がズレていたりとか、絶対に言っちゃいけないことを言ったりしていなければいいかな、と。

――「あまり(自分を)人と比べることがない」とも書いてありましたが、たくさんの個性が集まる芸能界で、SNSも発達している今、自分と他人とを比べずにいられるのもすごいですよね。

鈴木:昔から、なんとなく「すごい人になりたい」みたいな、ほわっとしたタイプで。運動会で1位になれなかったらもうダメだとか、野球でレギュラーになれなかったら終わりだとかいうことでもないし、「自分の中でやりたいようにやれていればOK」だと思っているんです。

それこそ、たくさんの個性が集まる芸能界にいるからこそなのかな、とも思います。周りの先輩たちを見ていても、この人になりたいし、この人もすごく好きだし、この人もすごく素敵だなって思える人がたくさんいらっしゃるんですよね。そういう人たちのすごいところを全部持っている自分になりたいと思うから、比べてしまって悩むことはなくて。たくさんの好きな人たちのいいところを吸収していけたら、きっと最強の人になれるんだろうなと思います。

何かの賞で評価されたりとか、何とかランキング1位とか、そういうわかりやすい評価はもちろんあるけど、そうじゃないところでの評価もある世界だから、人と比べないでいられるのかもしれません。自分らしさをわかっているから、僕が僕として精一杯やっていったら、それが一つの形になるのかなと思います。

――素敵な考え方ですね。今は役者だけでなく報道番組のコメンテーターもやられていますが、新しいタイプのお仕事に飛び込むのは怖くはないですか。

鈴木:最初にコメンテーターとしてのお仕事をしたのは、フジテレビのニュース番組「イット! 」のこどもの日の企画だったと思います。子どもとして出演したので、素晴らしいコメントを期待されていたわけではありませんでした。

その後「真相報道バンキシャ!」に出たときも、「コロナ禍の中での学生生活の状況を教えてほしい」というのがメインでした。そのときも、学生として自分のリアルなお話をすればいいだけだったので、まったく問題はなかったです。ただ、だんだんと(自分の状況以外の)他の話題が振られるようになってからは、常に不安になりながらやっています。

――お芝居の仕事とはまた違った面を求められると思いますが、そのあたりに対しての葛藤などは?

鈴木:今でこそ、ちょっとあります。現在、「ZIP!」に準レギュラー的な位置で呼んでいただいていますが、板に付いたら終わりだなということは思っていて。

どういうことかと言うと、やっぱり俳優の鈴木福としてやっていきたいと思っているので、俳優としての成長が、コメンテーターとしてのイメージよりも超えていかなきゃいけないということはいつも考えていますね。

コメンテーターのお仕事は、最近になってからだと思われがちなんですが、実はもう始めてから4年ぐらい経つんですよ。世間的な4年間というのはあっという間かもしれませんが、僕の中では中学生から大学生になるくらいの期間なので、けっこう長かったなと感じていて。それでも、「最近、コメンテーターのお仕事をしているよね」と思われているうちは、みんなが新鮮に感じてくれているということなので、大丈夫かなと思います。

――エッセイを読んでも、話を聞いていても、福さんは本当に好青年だなと思うんですが、ウィークポイントや、自分ってダメだなあという部分はあるんでしょうか?(笑)

鈴木:そんなの、いっぱいありますから! 片付けは苦手だし、締め切りもめっちゃギリギリになっちゃうタイプ。朝も苦手ですね。親から怒られることもたくさんありますよ。立派だって言っていただくことも多いですが、ダメなところもいっぱいあると思っています。