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《クレジットカード》滞納を続けるとどうなる? FPが教える「最悪の末路」と、回避のための“対処法”
クレジットカードの支払いを延滞するとどうなるか、対処法、対策を解説。
支払いを遅滞すると信用情報に損害が及ぶ可能性があり、様々なペナルティーがある。
遅延損害金の計算方法やコミュニケーションの重要性についても触れられている。
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キャッシュレスで買い物ができるうえに、ポイント還元も魅力的なクレジットカード。しかし、うっかり支払いを延滞してしまうと、どうなるかをご存じでしょうか。クレジットカードは「クレジット=信用」によって成立する支払い方法なので、延滞すると信用情報を損なう恐れがあります。
本記事ではファイナンシャルプランナー(FP)の資格を持つ筆者が、クレジットカードの支払いを延滞したらどうなるのかと滞納した際の対処法、そして支払いを遅らせないための対策を解説します。
クレジットカードは支払い日から1日でも遅れたら延滞となり、カード会社にもよりますが日数によって次のことが起こります。
◇1日~数日:延滞1日目からペナルティーとして遅延損害金が発生し、利用額に上乗せして支払わなければなりません。加えて対象のクレジットカードが停止され、利用できなくなります。
◇数日~1か月:クレジットカード会社から電話や郵便で、支払いの督促(とくそく)が来るようになります。
◇2~3か月:このあたりでクレジットカードが強制的に解約され、利用額も一括での支払いを求められます。さらに信用情報機関(CIC、JICC、KSC)に延滞の記録が残ります。いわゆる信用情報に傷が付いた状態です。記録は5年間保管され、期間中は次のことが不利になります。
・住宅、自動車などのローン契約
・新規クレジットカードの作成
◇3か月~:さらに支払いが滞ると、クレジットカード会社による訴訟に発展します。裁判で敗訴が確定しても支払わなければ、最終的に財産を差し押さえられてしまいます。
このようにカードの支払いが遅れると、社会的な信用を失う事態になりかねません。
「過去の延滞で信用情報に傷がついていないか心配」という人は、有料ですがCICに問い合わせると信用情報の開示請求が可能です。
支払いの遅れに気付いたら、なるべく早い段階でクレジットカード会社に連絡しましょう。
すぐに支払えるなら「◯月◯日までに遅延損害金を含めた〇〇円を、〇〇銀行に振り込んでください」などの対応を教えてもらえます。
支払いの遅れによって発生する遅延損害金は、次のように計算されます。
「返済が遅れている金額 × 遅延損害金利率 ÷ 365日 × 延滞日数」
クレジットカードのショッピング枠では、遅延損害金の上限利率は年率14.6%と定められています。
例えば20万円の返済が遅れていて、遅延損害金利率が年率14.6%だとしましょう。日数によって、遅延損害金の額は次のようになります。
延滞7日:560円
延滞30日:2400円
延滞60日:4800円
遅延損害金は、返済が早ければ比較的少ない金額で済みます。金額が大きくなってしまう前に、早めに対応しましょう。
すぐに支払えない場合も、カード会社に連絡して返済の意思を示す必要があります。正直に事情を話して相談すれば、支払いを延期してもらえる可能性もあるからです。
「怖いから」「面倒くさいから」といって放置してしまうのはNG。どうしても自分の手に負えないときは、貸金業相談・紛争解決センターや弁護士に相談するのも一つの手段です。