ふわっと締切を言われたけど、具体的に何時までか聞いてもいいの?意外と難しい「仕事の締切」のマナー

AI要約

締切を守ることが仕事において重要だが、締切に関するマナーに悩むことが多い。

締切が曖昧な場合は相手に確認することが大切であり、どちらを優先すべきかも相談するべき。

感情を出すことや敬意を示すことが、仕事を円滑に進めるポイントとなる。

ふわっと締切を言われたけど、具体的に何時までか聞いてもいいの?意外と難しい「仕事の締切」のマナー

仕事において非常に重要なのが「締切を守ること」。けれど、「ふわっと締切を言われたけど、要するに何時までか聞いてもいいの?」「今日中って言われてももう他の仕事で手一杯…断ってもいいの?」など、困るケースが日々頻発します。

今回は、「意外と難しい、締切にまつわるマナー」についてご紹介します。

お話をうかがったのは…

マナーコンサルタント・ビジネスデザイナー

西出ひろ子さん

ヒロコマナーグループ代表。参議院議員などの秘書を経て、マナー講師として独立。企業の人財育成を行ない、唯一無二の手法で結果と成果を出す指導は「マナーの賢人」として「ソロンモン流」(テレビ東京)などのドキュメンタリー番組で紹介される。NHK大河ドラマや映画、CMなどのマナー監修、俳優、タレント、モデルへのマナー指導も行う。著作監修本は国内外で100冊以上、著者累計100万部を超える。社会人として必要なビジネスマナーのすべてを図解で紹介した「改訂新版 入社1年目 ビジネスマナーの教科書」(プレジデント社)は15万部突破。最新刊は「マンガでカンタン!マナーとビジネスの基本は7日間でわかります。」(Gakken)が7月発売予定。

A.人によって異なるので要確認です

「人によって『明日の定時まで』『日付が変わる前に送ってもらえればOK』など、認識が違うことがあります。『明日中』『来週早め』など、ざっくりとした締切が設定された場合は、必ず相手に確認しましょう。

まず『はい、承知しました(かしこまりました)』と返事をしてから『ご多用のところ恐縮ですが、明日の何時までに送信すればよろしいでしょうか?』と伺ってみましょう。そうすることで、モヤモヤと悩む時間が解消されます」

A.依頼してきたそれぞれの人に、優先順位を確認

「こちらもすぐに『無理です』と伝えるのではなく、『申し訳ありません。実は、すでに本日期限の仕事を抱えており、どうしても今日中に仕上げることが難しい状況にあります』と事情を伝え相談しましょう。その上で、それでもどうしてもということであれば、どちらを優先すべきか、依頼してきたそれぞれの方に確認をします。

もし「すでにある程度の関係値ができていて、言えそうな先輩」が相手であれば『先輩のお願いだからぜひ行いたいのですが…』『次回はぜひ〇〇先輩のお役に立ちたいです』などと相手に対する敬意とやる気あふれる言葉を添えるのもおすすめです。『職場ではあまり感情を出さず、ソツなく仕事を進めたい』という方が多いですが、実はそうやって『かわいがられる人』になると、むしろ仕事は進みやすくなります」

構成/後藤香織