「リボン」モチーフ人気再燃…10代からアラフォーまで、令和トレンド「平成」との“大きな違い”とは?

AI要約

ファッションに用いられる代表的なモチーフの一つ「リボン」が、近年アクセサリーなどの分野で人気を集めています。トレンドの特徴は、各年代に合うスタイルにアップデートされていること、平成の時代に一般的だったリボンとは異なるデザインに進化している点。

主に女性たちが身に着けるアクセサリーで普遍的な人気のあるモチーフの中で、現在注目されているのが「リボン」。ワードごとの注目度やECサイトでのランキングからその人気が確認できる。

韓国発のK-POPアイドルやSNSの影響を受け、リボンアクセサリーの人気が再び高まっている。さらに、推し活や地雷系ファッションの影響もリボン人気の背景にある。

「リボン」モチーフ人気再燃…10代からアラフォーまで、令和トレンド「平成」との“大きな違い”とは?

 ファッションに用いられる代表的なモチーフの一つ「リボン」が、近年アクセサリーなどの分野であらためて人気を集めています。トレンドの特徴は、10代からアラフォー以上までそれぞれの年代に合うスタイルにアップデートされていること、平成の時代に一般的だったリボンとは、少し異なるデザインに進化していることです。

 ハート、花、星、アニマル、イニシャル……。主に女性たちが身に着けるアクセサリーは、どれも普遍的な人気のあるモチーフが多いもののそのときどきで人気が移り変わります。

 長らく続くシンプルデザイン人気の中で今、台頭しているのが「リボン」のモチーフ。

 ZOZOTOWNやSHEIN、TEMUといったファッション系の大手ECサイトで女性用アクセサリーを検索すると、チェーン単体のネックレスやストレートの指輪などノームコアなデザインと並んでリボンモチーフのピアスやネックレスが上位に表示されるのが分かります。

 ワードごとの注目度の推移を知れるGoogleトレンドによると、「リボンアクセサリー」は2023年夏頃からじわじわと上昇傾向にあり、中でも「リボンピアス」は同年11月頃から大きな伸びを見せています。

 火付け役の一因と考えられているのは韓国発のK-POPアイドルたち。トレードマークともいえるサラサラのロングヘアに細いリボンを編み込むスタイリングなどがTikTokなどのSNSで注目を集め、リボンの再ブームを後押ししました。

 さらに、韓国の6人組ガールズグループ「IVE(アイヴ)」のメンバーで、インスタグラムのフォロワー数1240万人を誇るウォニョンさんが着用したリボンモチーフのピアスが注目を集めて類似のアイテムが前述のECサイトなどでもランクインしました。

 リボン人気の背景としては2020年以降、フリルやリボンなどのアイテムが特徴的な「地雷系ファッション」が1カテゴリーとして普及したことなども挙げられます。

 さらに、同じく2020年代に定着した「推し活」にもリボンは頻出アイテムとして用いられているもよう。若い世代を中心に“推しメン”の“推し色”で自作するロゼット(勲章のようなブローチ)・缶バッジなどにリボンは欠かせないモチーフです。

 あらゆるカラーバリエーションのあるリボンが推し活との相性が良いというのは、納得のことなのではないでしょうか。

 ファッションやライフスタイル分野で目にする機会の増えたリボンモチーフは、韓国の人気コスメブランド「CLIO(クリオ)」がアイカラーパレットのパッケージデザインに採用するなど、他ジャンルでも広がりを見せています。