KDDI、2028年をめどに月-地球間通信を構築 宇宙共創プログラム「MUGENLABO UNIVERSE」も

AI要約

KDDIは5月30日、宇宙を活用した地球上の課題解決を目指す共創プログラム「MUGENLABO UNIVERSE」を開始した。

本プログラムでは宇宙空間を再現したデジタル空間や低軌道上などの多様な実証環境や、宇宙領域の有識者による支援を提供し、宇宙事業に挑戦しやすい環境を整備する。

KDDIは2030年度までに宇宙を活用した事業創出や月の通信構築を目指し、宇宙技術を地上での社会課題解決に活用する取り組みを進めている。

KDDI、2028年をめどに月-地球間通信を構築 宇宙共創プログラム「MUGENLABO UNIVERSE」も

 KDDIは5月30日、共創プログラム「MUGENLABO UNIVERSE」を開始した。極限環境の宇宙を活用し、地球上の課題解決を目指すとしている。合わせて、月面におけるモバイル通信の構築などに関して発表した。

 本プログラムでは宇宙空間を再現したデジタル空間や低軌道上などの多様な実証環境や、宇宙領域の有識者によるメンタリング・ネットワーキング機会をスタートアップと大企業へ提供することで、企業が宇宙事業に挑戦しやすい環境を整備する。また、新技術や事業アイデアを持つスタートアップと、宇宙を活用した事業開発を目指す大企業をマッチングすることで、宇宙開発事業に加えて宇宙技術を活用した地上での社会課題解決事業の事業化を促進する。

 KDDIは本プログラムを通じて、2025年度に宇宙空間を再現したデジタル空間での実証、2027年度に低軌道衛星での実証を開始し、2030年度に宇宙を活用した事業創出を目指す他、2028年をめどに月-地球間通信の構築、2030年をめどに月面モバイル通信の構築を目指し、宇宙から地球上の生活の変革と社会課題解決に貢献したいとしている。