暑い時期、炊飯器「予約炊飯」は何時間まで大丈夫? お米が腐敗する危険も……

AI要約

夏場の炊飯器の予約炊飯は8時間以内にすることが推奨されており、氷を入れておくと安心です。

炊飯器内部は高温で雑菌が死滅するが、お米の腐敗を防ぐため短時間の予約がおすすめ。

予約炊飯機能を使わず、吸水して後で炊飯する方法やお酢を入れる方法もある。

暑い時期、炊飯器「予約炊飯」は何時間まで大丈夫? お米が腐敗する危険も……

仕事や家事に忙しい毎日に便利な予約炊飯は、活用している人も多いはず。しかし同時に、気温が高い時期、暑さによってお米が腐らないか心配……そのようなことを思っている人もいるのではないでしょうか。

「All About」ガイドで、調理家電に詳しいコヤマタカヒロが解説します。

(今回の質問)

炊飯器の予約炊飯は、暑い時期でも同じ時間で大丈夫ですか? 腐ったりしないのでしょうか?

(回答)

象印マホービンによれば、夏場の予約炊飯は8時間以内にすることを推奨しています。どうしても長時間予約しなくてはいけない場合は、氷を入れておくのも手です。

どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

夏場など気温が高い時期は水道水の温度も高くなりやすく、お米を研ぐときの水もぬるくなりがちです。その状態で予約炊飯をすると、炊飯器内の水温が高くなり、お米が傷んでしまったり、雑菌が繁殖する心配があります。

ただし、炊飯器の内部は、炊飯時に100℃近くに達するため、雑菌が繁殖したとしても基本的には死滅するので安心です。となると気になるのがお米の腐敗(発酵)。実際に象印マホービンでは、夏場の予約炊飯は8時間以内にすることを推奨しています。このことからも、できるだけ予約時間は短くするのがおすすめといえそうです。特に暑い時期の日中、エアコンがついていない環境で予約炊飯をする場合はリスクがあることを覚えておきましょう。

どうしても長時間の予約炊飯をしなければいけないときは、氷を入れて水温を下げておくのもおすすめです。この場合、先に氷を入れて、溶けたときに水の量がちょうど良くなるようにしましょう。また、お酢を少し入れておく方法もあります。

予約炊飯機能を使わず、冷蔵庫の中で吸水させておいて、帰宅後に早炊きするのも手。ひたし時間なしの短時間で炊飯できます。なお、炊き込みごはんは具材が腐敗する場合があるので予約炊飯はNGです。

この記事の筆者:コヤマ タカヒロ

1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。