中古iPhone取引の約2台に1台がホームボタン付き、指紋認証、小型・軽量機種が上位を席巻

AI要約

日本の中古iPhone市場において、iPhone 8やiPhone SE(第2世代)が人気であることが明らかになった。

iPhoneの中でも指紋認証機能や小型・軽量なデザインが特に好まれており、価格下落率の高い機種も注目されている。

さらに、デュアルSIM機能や新型iPhoneの発売時期による取引件数の増減など、市場の動向も報告されている。

中古iPhone取引の約2台に1台がホームボタン付き、指紋認証、小型・軽量機種が上位を席巻

伊藤忠グループのBelongがCtoC市場における中古iPhoneの取引に関する調査を実施した。そもそも日本では携帯電話の出荷台数シェアの半数以上がApple(※1)で、中古スマートフォン取引においては58.4%がiPhone、41.6%がAndroidスマホ。根強いiPhone人気が伺える。ではiPhoneの中でもどんな機種が中古取引で人気なのだろうか。調査結果を詳しく見ていこう。

※1:IDC Japanプレスリリース「2023年第4四半期および通年の国内携帯電話/スマートフォン市場実績値を発表」(2024年3月5日発表)

2023年度、CtoC市場における中古iPhoneの取引件数で1位となった機種は「iPhone 8」。2位以降は「iPhone SE(第2世代)」「iPhone 7」「iPhone 11」「iPhone XR」と続いた。特筆すべきは、1~3位に共通しているのがいずれも「指紋認証」機能があり、さらには4.7インチと小型で重さ148g・138gと軽量であるという点。小型で軽量であることが人気だといえる。

また、昨年度対比で最も価格下落率の高い機種は「iPhone 13 Pro」で27.9%下落。下落率のトップ5には取引件数ランキングで1位・2位の「iPhone 8」と「iPhone SE(第2世代)」がランクインしており、手に取りやすい価格であることから市場に多く出回っていることが伺える。

価格下落率では、「iPhone 13 Pro」のほか「iPhone 13 Pro Max」も26.4%下落となっているが、「iPhone 13 mini」は9.3%に留まるという結果となっている。「iPhone 13 mini」のみが5.4インチであるが、それ以外は6.1インチ以上であることからも、小型サイズのほうが人気が高く、下落率も低いようだ。また、「iPhone 14」シリーズから“mini”が登場しなくなり、「iPhone 13 mini」がminiの中で最も機能が充実しているのも「iPhone 13 mini」の人気が高い理由とも考えられる。

また、iPhone XS以降の機種においては、1台のスマホで2つの携帯電話番号を利用できる「デュアルSIM」機能が追加されている。取引数ランキングで10位までの機種のうち、6機種が搭載されていることからも、デュアルSIM機能の人気も伺える。

2023年度のCtoC市場での月別中古iPhone取引件数推移では、10月が最も取引件数が多いという結果であった。例年9月中旬の新型iPhoneの発売を機に活況となり、10月にピークを迎えるようだ。2024年も新型iPhone 16シリーズが9月20日に発売となり、新型に注目が集まる一方で、中古機種の取引にも動きが見られそうだ。

出典元:【株式会社Belong】