誕生から10年、最新Apple Watch Series 10は使いやすさ「底上げ」

AI要約

Apple Watch Series 10は、10周年を迎える記念すべきモデルで、装着感や使いやすさが向上している。

薄く・軽くなったデザインや新しいセンサー搭載、18時間の連続駆動など、さまざまなアップグレードが施されている。

ジョギングからシュノーケリングまで幅広いアクティビティに対応し、進化を続けるApple Watchの特徴が感じられる。

誕生から10年、最新Apple Watch Series 10は使いやすさ「底上げ」

アップルが9月20日に発売する新しい「Apple Watch Series 10」をレビューする。スマートウォッチの装着感、画面の見やすさ、充電の手間の軽減など基本的な使いやすさを高めたApple Watchの記念すべきアニバーサリーモデルだ。

■さらに薄く・軽く。手首に吸い付くような装着感

2024年はアップルが最初のApple Watchを発表してから10年の節目だ。記念すべきタイミングに、アップルが派手にジュエリーブランドとのコラボモデルや、台数限定の特別モデルを発表するのだろうかと筆者は待ち受けていた。発表されたSeries 10はスマートウォッチの進化を堅実に追求したモデルだった。

アップグレードの内容を振り返ると、Apple Watchの10周年を、これからデバイスを初めて使うユーザーも含めて多くの人々といっしょに祝いたいというアップルの思いが伝わってくる。今回筆者は発売前の約1週間に渡ってApple Watch Series 10を試す機会を得た。

Apple Watch Series 10はスマートウォッチとしての基本的な使いやすさが向上した。1つは本体が薄く・軽くなったことだ。

ケースのサイズには過去最大の46ミリと42ミリの2種類がある。それぞれSeries 9までの45ミリ、41ミリのApple Watchに対応するバンドと互換性を確保した。ケースの素材はアルミニウムとチタニウムの2種類。

ウォーターアクティビティのために新しく水深・水温のセンサーを載せて、通常使用時で最大18時間の連続駆動を可能にするバッテリーを積みながら、ケースはSeries 7~9のモデルと比べて10%薄くなった。従来の性能を担保しながら内部の構造、パーツのサイズを見直したことと、セルラー通信用のアンテナをケース背面の金属部分に組み込んだことが薄型化に寄与している。

装着してみると、Apple Watch Ultraシリーズのようなタフネス系ウォッチとはまた違う、手首に吸い付くような軽快なフィット感が得られる。筆者はジョギングをする時にはより軽いスマートウォッチを身に着けて走る方が好みだ。Series 10は水深6メートルまでのシュノーケリングにも使える耐水性能を備えている。