シャープと京都芸大、生成AIと自然にコミュニケーションできる「AIスマートリンク」を共同開発。2025年度の実用化を目指す

AI要約

シャープは、京都芸術大学と共同で生成AIとの自然なコミュニケーションを実現するウェアラブルデバイス「AIスマートリンク」を開発。実証実験を進め、2025年度の実用化を目指すと発表した。

AIスマートリンクは、マイクとカメラを内蔵し、ユーザーの問いかけに音声で応答。自転車のナビゲーションや調理時のガイダンスなど生活をサポートするとのこと。

エッジAI技術「CE-LLM」を搭載し、高速な応答が期待できる。約100gの軽量設計でハンズフリーで長時間快適に利用可能。

シャープと京都芸大、生成AIと自然にコミュニケーションできる「AIスマートリンク」を共同開発。2025年度の実用化を目指す

シャープは、京都芸術大学と共同で生成AIとの自然なコミュニケーションを実現するウェアラブルデバイス「AIスマートリンク」を開発。両者は2024年9月より実証実験を進め、2025年度の実用化を目指すと発表した。

同社は、生成AIを気軽に利用するための課題として「パソコンやスマートフォンなどの端末画面を見ながらの操作が必要」である点や、「AIからの応答に時間がかかる」という点をあげ、これらを解消する手段として本機を開発。「首にかけるだけで、音声による生成AIとの自然なコミュニケーションを実現する」と説明している。

本機はマイクとカメラを内蔵しており、周囲環境を把握したうえで、ユーザーの問いかけに音声で応答でき、さまざまな場面で生活をサポートするという。一例として、自転車を運転する際に首にかければ、AIが音声で目的地までナビゲート。画面を見る必要がないため「ながらスマホ」抑制にもつながるとする。そのほか、調理時のガイダンスや、音声によるAIoT対応家電の操作などにも利用できるとのこと。

また、同社が開発中のエッジAI技術「CE-LLM」(Communication Edge-LLM)を搭載。ユーザーの問いかけに対し、高速な応答が期待できるエッジAIか、Chat GPTなどの豊富な情報が得られるクラウドAIのいずれで処理するかを即時に判断し処理することができる。これによって、スムーズで自然な会話のやりとりを実現するという。

さらに、約100gの軽量設計で、首掛けタイプのデザインを採用しており、ハンズフリーで長時間快適に利用できるとしている。

同社は2024年9月から京都芸術大学と実証実験を進めるほか、Fairy DevicesおよびNECと、本機を含む次世代ハンズフリー型AIデバイスの共同開発に向けた協議も開始するとしており、2025年度の実用化を目指すとアナウンスしている。